オーセブンCADコンテスト2024
学校部門受賞作品
遊具と自然のミックス公園
埼玉県立杉戸農業高等学校
増田 玲音 様
作品コンセプト
自然が好きな人や家族で遊びたい人、だれもが自由に周れる公園
感想と創意工夫点
・遊具と自然スペースを違和感なく分けたところ。
・遊具スペースのところの床にいろいろな色を混ぜたところ。
・池を二個設計し、一つは渡れるように、もう一つは観賞用に作ったところ。
・大きい池の近くに高低差の低い丘を用意し、ピクニックやなど汎用性を高くしたところ。
・道は直線を避け、曲線を多用した。
感想はこれまで遊具を設置する公園を作ってこなかったので、新しい体験になりました。
池を作る際、見て楽しむ池と実際に渡れる池両方ほしかったので作りました。
自分の理想をすべて公園内にうまく取り入れることができて満足です。
オーセブンからのコメント
最優秀賞受賞、おめでとうございます。
本作品は、「自然が好きな人や家族で遊びたい人、だれもが自由に周れる公園」をコンセプトとして、街区公園をデザインしたもの。街区公園は、市街化区域に居住する方達を対象とした公園で、そのエリアにお住まいの方、様々な方達が訪問するものとなります。
本作品も、ターゲットをあまねく訪れる方々に設定してあり、ご家族連れやカップル、お一人での散歩なども想定しています。創意工夫した点に述べられていますが、遊具や池、園路など様々な要素を盛り込まれていますが、それらがとてもバランス良く、かつ機能的な配置になっている点が素晴らしいです。特に園路の流れは、広い公園スペースを、曲線を描くルートを取ることにより、有効に使っています。また、遊具のスペースも詰め込みすぎず、ほどよい距離感覚で遊べるスペースとなっています。
またこうした公園デザインでは、つい平面レイアウトだけに目が行きがちとなり、実際にそこに立っての視点など欠落してしまうことも多々ありますが、本作品ではおそらくCADの機能を活用して、高低差のある丘や樹木の配置等確認し、立体感ある構成を実現しています。
池の機能を、景観としての水景と体験施設としての水場に分けて、それぞれ効果的に配置している点も素晴らしいです。これは公園内それぞれの要素の機能を理解していないと出来ないことです。作者が高いレベルで設計スキルを身につけていることが伺われます。
以上、総合的なバランス感覚、デザイン能力の高さを評価し、最優秀賞とさせていただきました。
指導者のコメント
1年生でCADの基本操作を学習し、2年生から本格的に設計を始めました。
生徒へは普段から感動したもの。心が動かされたものを記録するように指導を行いました。
その結果、個々の感性を生かした自由で独創的なデザインを表現できたと感じています。
CADは製図が苦手な生徒でも、イメージ通りの図面が描けるので多くの生徒が楽しく授業に取り組んでいます。
今後も積極的に活用していきたいです。
受賞者のコメント
まさか 受賞するとは思いませんでした。
自分が設計した公園が評価されて嬉しかったです。
イメージしたものをデザインに取り入れていくのが楽しかったです。
設計の工夫点は、ピクニックをしたり、生き物とふれあえる池や林を設けたこと。幼稚園児や小学生の遊ぶ広場の近くに親が見守れるような休憩所を配置したこと。出入りをスムーズにするため、入口を三箇所設けたことです。
将来の夢は、親御さんが信頼して任せられる保育士になりたいです。
埼玉県立杉戸農業高等学校
増田 玲音 様