オーセブンCADコンテスト2014
学校部門受賞作品
第7回オーセブンCADコンテスト2014
学校の部・入賞作品発表
総 評
■学校部門
沢山のご応募をいただき、ありがとうございます。コンテストを重ねる都度、身近な先輩の受賞に生徒さんの作品に対する関心を高めてもらい、新たなチャレンジ精神を沸き起こさせる先生の「気概」に出会えます。今回も、そのお蔭を持ちまして「若さ溢れる147作品」が集まりました。デザインコンテストを視野にいれた授業カリキュラムを調整いただくなど、先生のご尽力に心より感謝申し上げます。
応募作品の多くは、先生の授業方針のなかで、生徒さんご自身の計画でCAD入力され応募いただいています。そのCAD図面の「パースの撮り方」や「陰影のつけかた」「スケッチラインのいれかた」などに、作図のスキルアップを感じさせる作品が目に留まりました。「参加する」ところから始まったデザイン甲子園ですが、【大賞】受賞作品のように「表現する」高みへ飛び出そうとする作品が増えてきています。
入選作品のご紹介≪学校部門≫
❉ ❉ ❉ 最優秀賞 ❉ ❉ ❉
愛知県立猿投農林高等学校 環境デザイン科 寺田 美陽子様
「街中の親水域〜マングローブパーク〜」
作品コンセプト
都市域には緑が少なく乾燥しやすい環境です。自然の中の緑や水の景観は人の体と心を潤します。そこで、マングローブに生育する樹木に囲まれて、水に浮かぶ島のような親水域があると面白いと感じ、マングローブパークを設計しました。
作図の感想・工夫点
オーセブンCADは電灯などの製品が立体的に見えたり、樹木がとてもきれいで植栽するのが楽しかったです。自分の想像していた以上のものができて感動しました。工夫した点は飛石です。1つ1つ高さや大きさを変え、子どもたちが水辺で楽しく渡れるようにしました。
オーセブンからのコメント
受賞作品「街中の親水域〜マングロープパーク〜」は、水に浮かぶ島(親水公園)の独創的な基本設計に、園路、水面、花壇、ブリッジ、飛び石、照明、人物などの高低差のあるレベル設定がしっかり計画され、全体透視図と5つの見せ場(設計ポイント)でまとめられているCAD操作スキルの高い作品でした。作者の限界を感じさせない若さと基本設計に反映されている想像力に【大賞】を表しました。
受賞のコメント
この度、このような素晴らしい賞に選んでいただき、ありがとうございます。
こんな公園があったら面白いなと思い、自分の想像に近づけるように制作しました。CADの制作は初めてで、自分にできるのか不安でしたが、レイヤーの仕組みを理解し、植物や飛石の配置、大きさの調節などの操作方法を学んでいくうちに、どんどん公園ができていくのがわかりました。初めて、イーぺインターでパースを見たときの感動は忘れられません。制作するのがとても楽しかったです。
受賞できたことは大変嬉しく、図面の制作に自信をもつことができました。ですが、まだ勉強が足りないので、よりよい作品が作れるように、日々努力をして、今後もコンテストに挑戦していきたいです。
指導者のコメント
愛知県立猿投農林高等学校環境デザイン科は、平成17年度に御社の「eE-CAD7artケンブリッジ」を導入して8年目になります。CADを学ぶことを目的に入学する生徒も多く、3年生の造園デザインコースの生徒が意欲的に取り組んでいます。
今回の作品は、2年生からの参加希望によるものでした。3年生とは違い、授業でCADを操作していないため、作成できるか不安はありましたが、夏休みや放課後を利用して操作方法を学び、コンクールに挑みました。完成した図面を見た時、こんな公園があったらいいなという彼女の想いが図面に表れている作品だと感じました。植物の華やかさや水面を照らすライトなど彼女のこだわりが随所にみられます。カメラのアングルやパース図などは、昨年の受賞作品を参考に工夫すると良いと、アドバイスをしました。将来は、造園に関わる仕事を希望しており、今回の受賞は夢を叶えるための大きな一歩になったことと思います。
猿投農林高校にとっても、今回の受賞は大変嬉しいものであり、これからCADを扱う生徒の励みになります。ありがとうございました。
❉ ❉ ❉ 入選 ❉ ❉ ❉
❉ ❉ ❉ 入選 ❉ ❉ ❉
❉ ❉ ❉ 入選 ❉ ❉ ❉
❉ ❉ ❉ 入選 ❉ ❉ ❉
「〜シンプルモダンなナチュラルガーデン〜」
❉ ❉ ❉ 入選 ❉ ❉ ❉
最後に
学校部門は、他校の生徒さんの作品(先生の授業方針)を見る機会にもなります。「来年こそは!」の思いをぶつけていただき、ご参加くださいますようお願い申し上げます。なお、今回も、CADツールの導入を待たれながら、学校の実習で平面図、透視図からなる【手づくりによる作品】の応募があったことを、ここに添えさせていただきます。