オーセブンCADコンテスト2024
学校部門受賞作品
曲線の庭
京都府立農芸高等学校
坂元 健太 様
作品コンセプト
コンセプトは曲線とイングリッシュガーデンのハイブリッドです。
曲線を使用することで美しい庭を表現することができます。
曲線を表現するために塀の形やウッドデッキ部分を曲線状に仕上げました。
イングリッシュガーデンらしさを出すため洋風なヤタイヤシやコルジニエなど植栽し表現しました。
感想と創意工夫点
町中に建っていても周りの雰囲気と緑を協調させることができるような庭作りを心掛けました。
作る際にあたって植栽選びや壁材選びに時間がかかりました。
曲線を意識し壁やウッドデッキを作成してテーマから外れないように意識しました。
植物のエリアを確保するためのスペース作りにも工夫しました。
初めてCADソフトを通じて庭園作庭をしましたが自分なりに表現したいところを表現仕切れたのでよかったです。
オーセブンからのコメント
グレイッシュなエクステリアとホワイトの建物、ポイントにオーク調の落ち着いた木調色と植栽を織り交ぜた、戸建て住宅の作品です。優秀賞、おめでとうございます。
タイトルの通り、曲線を巧みに取り入れ、各空間のつながりがとても自然で、「曲線の庭」というテーマがデザインにしっかりと反映されています。
アプローチ入口部分のS字ラインを描くの壁は、お庭や玄関が入口から見えないように工夫が凝らされ、奥にどんな空間が広がっているんだろうと想像したくなりますね。クローズドプランですが程よく抜け間のあり、ナチュラルでスッキリした印象のファサードに仕上がっています。
素材や配色の計画も繊細で、全体的な調和が見事です。園路にリズミカルに配置されたアーチや、RCと木製アーチの対比が印象的でとても良いアクセントとなっています。無機質な素材にアールで柔らかみをプラスする工夫も素晴らしく、デザインに温かみをもたらしています。
1ポイント付け加えるならば、道路からのエントランスやウッドデッキの庭部分を人の視線の高さで撮影したイメージパースを加えていただけると更によかったです。そういったアングルのパースがあると、計計算された空間の配置が視覚的に理解しやすくなり、スペースの創意工夫やプラン全体の一貫性、プランの魅力がより多角的に伝わるように思います。
素敵な作品をより一層素敵に感じてもらう、そんな工夫が出来る様になるとより喜んでいただける提案となりますので、是非心がけて行って下さい。
