第18回 オーセブンCADコンテスト
特別賞作品
プレゼン賞
a peaceful garden
株式会社岸グリーンサービス川渕 愛子 様
日本庭女子会 〜にわとわに〜 北陸支部
笠間 雅代 様





コンセプト
「peaceful garden ― 心に静けさと安らぎをもたらす庭」
この作品は、子育てを終え、これからは自分のために穏やかな時間を重ねていく暮らしを描いています。
庭とつながる平屋で、朝の光に包まれながら味わうコーヒー、季節ごとに移ろう植栽。
自然の中に身を置くことで心がほどけ、日常に静けさと充足感が戻ってくる――そんな住まいです。
普段はひとり静かに過ごしながら、時には家族や友人を招き、庭先で語らいや食事を楽しむ。
華やかさではなく、自然体で心地よい、自分らしい豊かさを大切にした暮らし。
平屋と庭が一体となった住まいが、これからの人生を静かに、そして温かく彩っていきます。
特別な想い
2025年2月、私たち「にわとわに」北陸メンバーの大切な仲間が、天国へと旅立ちました。
彼女は第17回オーセブンCADコンテストに挑戦する途中でこの世を去りましたが、その強い想いと作品への情熱は、今も私たちの心に深く刻まれています。
私たちは、彼女が遺した図面やアイデアを引き継ぎ、その想いに寄り添いながら、一つひとつ丁寧に形にしていきました。
未完成だった作品を仕上げていく時間は、まるで彼女と共に歩んでいるかのような、静かで穏やかな、かけがえのない時間でした。
「peaceful garden」というテーマには、彼女が大切にしていた“心に安らぎをもたらす庭”への願いが宿っています。
家族を慈しみ、人を想い、緑に癒され、外構に夢を描いた人。
この作品を通して、彼女への感謝と祈り、そしてその想いを多くの人へ届けたいと願っています。
作品の紹介
作品の随所に配置した羽は、彼女が天使となり、天国で安らかに過ごしてほしいという私たちの願いを象徴しています。
赤い車は、彼女が愛していた愛車のカラーを反映したものです。
また、縁側に佇む人物はご本人を表しており、お写真をもとにシルエットとして表現しています。
そしてコンセプトシート1のモノトーン配色には、鎮魂の想いを込めています。
庭と住まいに重ねられた記憶や祈りが、主張することなく静かな気配となってこの場所を包み込み、光や風、草木の揺らぎとともに、過ごしてきた時間や大切な想いが溶け合う。
その言葉にならない温もりを、本作品に表現させていただきました。
オーセブンからのコメント
穏やかな暮らしの情景を想起させる作品です。
「a peaceful garden」は、平屋を中心に庭とのつながりが感じられる空間で、暮らす人の時間を静かに温かく包み込みます。
昼は光が差し込む庭先でコーヒーを味わう穏やかなひとときが浮かび、夜は庭の植栽や建物の影が柔らかく照らされ、静かな佇まいや家族・友人との語らいの情景が思い描ける、落ち着いた表情を見せます。
植栽の種類や花・実が具体的に示され、彩りがわかるため、庭全体の表情や空間の豊かさを直感的にイメージできます。
こうしたことから、空間の魅力を最大限に引き出すための丁寧な植栽選びが行われていることも感じられます。
木々や草花の配置が視線を自然に導き、居場所ごとの過ごしやすさや景観の変化も感じられます。
プレゼン全体を通して伝えたい世界観や雰囲気が丁寧に表現されており、暮らしに溶け込む豊かさを感じさせます。
平屋と庭がもたらす穏やかな時間の流れを体感できる、プレゼン賞にふさわしい作品です。
株式会社岸グリーンサービス
川渕 愛子 様
日本庭女子会 〜にわとわに〜 北陸支部
笠間 雅代 様


















