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庭や空き地で写真のような花を見かけたことがないでしょうか?
ネジバナ(捩花)という名前の植物なのですが、日当たりのよい草地に生えるに必ずと言っていいほど生えている植物のため知っている方も多いかもしれません。

このネジバナの不思議な生態について少しだけ紹介します。




ネジバナについて

花が咲くのは5〜7月ごろ、日本全国に分布し、道端や公園など所構わず生えてくるため雑草扱いされたりもしますが道端に生える植物としては珍しく、ランの仲間です。

一般にラン科の植物は菌類と共生関係にあり菌類がつくる栄養分を吸収して成長します。
ネジバナも同じく土の中の菌類との共生関係によって生育しており、鉢植えにすると菌類がいなくなり枯れてしまうことが多いようです。
雑草として元気に育つ植物なのに鉢植えにするとうまく育たないというのは不思議ですね。



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また花の形も変わっていて、ネジバナという名前の通りらせん状にねじれた花のつき方をしています。
このねじれ方はよく観察すると、左巻き、右巻き、中にはねじれずに一直線になったものまでいろいろです。

花のねじれ具合が子孫を残すために重要で、生育する環境の違いで特定のねじれ方の個体が生き残りやすくなるといわれています。


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そのため写真のようにねじれている花からねじれの少ない花まで地域や系統によってかなり差があります。

これから暖かくなってくるとみなさんの身近な場所に20〜30センチ程の特徴的ならせんの花を咲かせるようになります。

是非不思議なねじれを観察してみてください。