PRODUCTS
【デザイン】 設計室便り
トップ » 2015年までのお知らせ » 【デザイン】 設計室便り一覧 » 美術館のお便り【東京都庭園美術館】
美術館のお便り【東京都庭園美術館】
DSC00213.JPG
皆さんこんにちは。今年も1ヶ月寒くなってきましたね。エクステリア・造園CADのオーセブンCAD設計室から、ショート・トリップのお便りです。東京都目黒区にある 東京都庭園美術館に行ってまいりました。
JR目黒駅から目黒通りを東へ0.6Kmほどです。


DSC00232.JPG

門の脇には ディスプレーがイーゼルに。細やかな若い感性を感じました。
DSC00231.JPG

鋳物の門扉には クリスマスを感じさせるリースが飾られていました。
DSC00227.JPG
DSC00228.JPG
DSC00229.JPG
DSC00230.JPG
東京都庭園美術館は 朝香宮[あさかのみや]邸として1933年(昭和8年) にアール・デコ様式で建てられました。外観だけでなく インテリアやドア、欄間、階段、暖炉のカバーなどその片鱗が楽しめます。2階のベランダや夫婦の寝室は間にバスルームを挟んだ独立の間取りで現代的なプランでした。
展示として 「日本磁器ヨーロッパ輸出350周年記念 パリに咲いた 古伊万里の華」展が開催されていました。
隣には国立科学博物館 附属自然教育園(20ヘクタールの園内では1080種の植物、2100種の昆虫、130種の鳥類が記録されているそうです)があり 都会の中に残された自然の森です。


DSC00213.JPG
DSC00212.JPG
DSC00211.JPG
DSC00210.JPG
庭園は芝生広場、日本庭園、西洋庭園で構成されていました。美術館と別に200円(大人)で入園できます。
美術館の西にある裏庭的な小さい庭に ウッドデッキが新しくつくられていました。
西南の角には藤棚がありました。かなり腐食が進んでいました。


DSC00213.JPG
DSC00222.JPG
DSC00223.JPG
DSC00225.JPG
館の西側に日本庭園がありました。池に面して茶室「光華」が建てられていました。
もみじもきれいに紅葉が始まっていました。


DSC00219.JPG
DSC00224.JPG
DSC00218.JPG
DSC00214.JPG
建物の南側には 芝生広場が開放感を感じさせてくれました。芝生で 三々五々ゆったりと人が休んでいました。
アール・デコの代表的彫刻家エドゥアール・サンド(スイス生まれ1881-1971)の「座る豹」など彫刻もあり 楽しめます。


R0019295.JPG
R0019276.JPG
R0019291.JPG
R0019310.JPG
イチョウも紅葉が始まっていました。大都会の中の庭園で ご近所の母と子供たちと思しき人々も多くみました。

芝生は傷められ樹木の根も露出していました。庭の掃除をしている人に聞くと お掃除は2人しかいないそうです。日本庭園も西洋庭園もやりっぱなし 造園の専門家のメンテナンスはほとんどないのでは と 残念な庭園でした。
海外からの見学者も見られました。日本の首都の「庭園美術館」と銘打っているなら もっと予算をかけ入館料も上げればいいのではないでしょうか。 
庭はその家の隆盛を示すものです。東京都は赤字の債権団体なのでしょうか?荒れ果てた庭を見ていると 東京都の文化に対する考え方や都市公園にたいする美意識に疑問を感じたのは 私だけでしょうか。