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米国務省は6月16日、ミニブログサービス「ツイッター」に対し、同日予定されていた保守点検作業を延期するよう要請したと明らかにした。Twitterは「つぶやき」と呼ばれる140字以内の短い文章で、世界中で利用者が増えています。「USエアー機のハドソン川着水報道はTwitterの手によってもたらされた」といわれています。「イランにおいて重要な情報伝達ツールになっている」として予定していたメンテナンスの延期をしたと発表しました。

一方、中国政府が7月1日から、国内市場向けパソコンに、「有害」情報を遮断するソフトウエア搭載を義務付けると伝えた。このソフトウエア「グリーン・ダム」は、中国の軍部や公安当局とつながりを持つ企業が開発したもので中国当局のネット規制が強化されそうです。

実際、先の天安門事件記念日は 「ウェブメンテナンス日」として 情報を遮断しています。中国政府は「好ましくない」と判断したウェブサイトは国内外のものを問わずアクセスできないようにしているようです。

しかし 中国人民も したたかである。活動が禁止されている「法輪功」のメンバーが もうすでに グリーンダムを乗り越える プロキシサーバーソフトを開発し、 フリーソフトで流通しているということです。グリーンダムソフトはマックやリナックスコンピュータでは動かないそうである。情報操作の対策も完璧ではないようです。  

イラン国内では大統領選挙の投票日前後には携帯電話と携帯メールが使えなくなり、14日現在、まだ復旧していないようです。固定電話や携帯電話は盗聴される恐れがあり、電子メールも痕跡が残ることから不安を感じるユーザーは多い。こうした中、Twitterはイラン国内と国外のユーザーを結ぶ最も確実な通信手段となり、ムサビ氏の動向を伝える情報が刻々と掲載されているようです。

社会の健全な発展には 権力が介入しない公正なネットが必要です。その健全な運用が経済や民主主義の発展にもつながっていくといえます。昔から人の口に戸は立てられないといわれていますからね。