一つの商品を長年販売していると、だんだん機能が煮詰まってきて、真新しさがなくなってきます。

どんな商品もサービスも同じですが、長年継続的に販売していると、顧客や消費者はだんだんその商品に飽きてきます。オーセブンの商品でもそれは同じですし、あらゆるビジネスで同じような現象が起こります。例えばiPhoneは、多くの方が良いと思ってはいるでしょうが、飽きているかと聞かれれば否定されない方も多いでしょう。

そんなiPhoneに、最近搭載された機能があります。iPhoneを横向きに立てかけた状態で充電すると、置時計のような表示に変化する、「スタンバイ」です。充電中のiPhoneに時計やカレンダーが表示されるだけの機能です。しかしこれがどういうわけか新鮮に見えます。

デスクワークをしている人は仕事中にスマートフォンを充電していることが多いと思います。置くだけで充電できるスタンドも多く、そういう時、このスタンバイが休憩中のiPhoneを置時計やカレンダーに変えてくれます。これまでは真っ暗な画面だったのが時計になるだけで、すごく新しくなったように錯覚してしまいました。

もう知り尽くしていると思った商品から、全く別の使い方が見つかると、何故か商品全体が魅力的に見えるようです。iPhoneのこのスタンバイはそれを狙ったのではないかと思っています。対したアップデートではないと思いますが、自分には効果絶大でした。