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昨今、エモテットといったウイルスが大流行し、主にWindowsパソコンをターゲットとして、劇的にセキュリティリスクが上がりました。また、OSやブラウザの脆弱性を狙った情報流出事件も頻繁にニュースで報道されています。では、Windowsのセキュリティ対策は、どのように行えば良いのでしょうか?


無料でできるのか?有料のソフトを導入しなくてはいけないのか?皆様はどうされていますか?

Windowsには、『Windows Defender』という標準のウイルス対策ツールが搭載されています。これは、セキュリティの高さでは、市販のセキュリティ対策ソフト並といわれています。では、これで良いのでは?という結論になってしまいますが、実はそうではないんです。ウイルスやマルウェアは、日々進化し、新しいプログラムで攻撃してきます。Windows Defenderは、検知できるウィルスには強固なセキュリティを発揮しますが、未知なるウィルスには、どうしても対応が遅れます。つまり、リアルタイムでのセキュリティ対策ではないということです。おそらくはWindowsの定期的なアップデートとともに、Windows Defenderの情報も更新されます。なので、月一度の更新のみとなります。有料のソフトは、これが日々更新プログラムの配信が実行されているため、比較的新しいウイルスにも対応出来る訳です。また、有料ウイルス対策ソフトを入れている場合、ウイルスによる感染が確認された場合、メーカーの担当が対応してくれる場合もありますが、Windows Defenderには、これが付きません。企業でないと、そういった最新のウイルスのターゲットになる機会も少ないとは思いますが、会社として利用されているパソコンやメールやホームページを公開している場合には、Windows Defenderに頼らず、有料での何らかなウイルス対策をおすすめします。

では、どのソフトが一番良いのでしょうか?基本的には、Norton、ウイルスバスター、MacAfee、カスペルスキーなどが有名ですが、AVASTやウィルスセキュリティゼロ、AVGといった無料か比較的低額なソフトも有名です。基本的には1パソコン1セキュリティ対策ソフトでよいかとおもいますが、クレジットカード番号を入力する取引サイトを使ったり、ネットバンキングを頻繁に利用される方は、フィッシング詐欺対策機能のついたセキュリティソフトや、番号を暗号化する機能を持ったソフトがおすすめです。また、Windows Defenderの有料版として、『Microsoft Defender』もありますが、OSの開発元であるMicrosoftが開発しているだけあって、これが一番無難なセキュリティソフトであるかと思います。こちらは、Microsoft365を契約していると、ご利用いただけます。Windows Defenderの上位ソフトといったところでしょうか。

最後に、いちばん無意味でもったいないのは、契約期限の切れたウイルス対策ソフトをずっとパソコンに残した状態にしている事です。契約期限の切れたソフトは、更新されず新しいウイルスには対応しません。また、Windows Defenderは、期限の切れたウイルス対策ソフトが入っている場合はそちらを優先して、働きを止めます。つまり、Windows Defenderより古い情報のセキュリティ対策ソフトのみが、パソコンを守っている状態になります。こういった場合は、契約を更新するか、有料を止めたいという方は、速やかにアンインストールしていただいて、Windows Defenderに切り替えることをおすすめします。

結論として・・・
・ Windows Defenderは無料であるが有料級のセキュリティの高さ。個人利用はこれで十分である。
・ オンラインバンキング・クレジットカード決済をよく利用する場合はそれに対応したソフトを選ぶ
・ 有料でどれが良いかは、OSの開発元が出している『Microsoft Defender』がサブスクでおすすめ
・ 契約の切れたウイルス対策ソフトは無意味。速やかに契約更新かアンインストールを

是非、ご参考ください。