07Direct
コロナが中々収束せず、いつになったら元の生活に戻れるのか。生活スタイルも変わってしまいましたが、このスタイルが普通になっていくのでしょうか。

さて昨年末テレビで、ある生活雑貨のお店が紹介されてました。
内容は会社の業績をV字回復させたという内容でした。


簡単にまとめると、
社長は社員に売れ売れ、来店客にどんどん売り込めとプレッシャーをかけます。
この状況では、社員はしんどいし、お客は接客を嫌がって足が遠のくばかり。
ある時、長年勤めていた社員が、辞表を出してきた。理由を聞くと、あなたと一緒に仕事をしたくありません。と。その理由に愕然とします。
社長が売上に拘るのにも理由があります。昔、会社が大きく傾いたときに断腸の思いで社員をリストラせざるを得なかったこと。あのような思いは二度としたくないし社員も守りたい。だから売上を伸ばして安定させたい。
しかし今のやり方では、社員の気持ちは離れ、客足も離れるという悪循環に陥るばかりでどうしたらいいのか悩みます。
売れという言葉が悪いのなら売るな!と言ってみるか。

『売れ』から『売るな』。まさに真逆の言葉。

結果、会社がどう変わっていったか。
それは接客に表れます。
『どうですか、これいいですよ!安いですよ!』という押し売りから
『この商品はこういうところが優れてますよ。こういう使い方も出来て便利ですよ』など
商品の特徴、機能を丁寧に説明、利用シーンの提案などするようになりました。
これであれば、お客も安心して接客を受けれますし、また来店したいと次に繋がるようになりました。
『売るな』と言われたことで、社員には気持ちの余裕が生まれ、商品知識を付けようと時間も取るようになります。商品のことが分かればそれが丁寧な接客に繋がり、お客はいろいろ教えてもらえて満足し、次の来店に繋がる好循環へ変わりました。
現在、社長が求めた売上の安定が続いています。

経営は難しいですね。「起業してから会社を20年存続させるのは容易ではなですよ。」と昔聞いたことがあります。成功と失敗を繰り返し試行錯誤しながら会社を運営していく。
どうしても状況改善出来なければ、思い切って真逆のことをやってみては?
すごく勇気がいることではありますが。