ロケットアイコンその11
携帯電話の通信方式「5G」が日本でも2020年春から本格的にスタートします。速度アップをメインとしていた3G、4Gへの進化と今回の5Gは少し違いがあります。


まずは通信速度。
言い方が難しいですがスピード自体が上がり、一度に大量に送ることで速度アップされます。
4Gの最低2倍、10倍くらいは速度が上がります。
10Gbpsが達成されたとき、実回線の光回線よりも速い速度になります。


速さの違い

そして、ここからが私の注目ポイント。
・大量接続
・低遅延

無線なので各地域に基地局があります。
この基地局が対応できる接続数が100倍くらいになるとのこと。
いきなり話が脱線しますが、オーセブンの近くには高校とイオンがあります。
そのためか、お昼になると4G+LTEでも速度がものすごく遅くなります。
同時接続数が多すぎて捌ききれていないのだと推測しています。
5Gになったら、これが解消されるかもしれないのです。

もう一つが低遅延。遅延とは送信開始してから受信開始までの時間です。
4Gの遅延は50ミリ秒と言われています。これが5Gでは1ミリ秒になるそうです。
最も威力を発揮するのは、ニュースなどでもさかんに取り上げられている自動運転だと思います。

時速60km/hで走っていたとき、50ミリ秒では83.3cm進み、1ミリ秒では1.67cm進みます。
前方で緊急停止した車を発見、制動開始、停止…制動開始までに80cmも進んでしまっては危険です。
時速100km/hなら、50ミリ秒だと1.4mくらい進んじゃうので5Gが必須と言えます。

これからIoT機器が爆発的に増えて行きます。
遠隔で家の鍵を開ける、家に着く前にエアコンをオンにする…本当にできるようになりました。

5Gとは少し違いますが、同時期に位置情報の超高精度化や各種センサーの進化も進んでいるので、できることも増えるでしょう。

ペットが一日家でどんな行動しているか見える、外出中に餌やりをしてその様子を見る…少しずつ商品化されています。

外仕事では、暑さ指数を常時測って熱中症予防して、そのデータを集積して次年度の暑さ対策に使う、
いまどこの現場にいるか事務所から分かるようになり、適切な作業指示ができるようになる、
土中含水率を計測して、一定以下で自動水やりを行う、
部材の在庫を検品せずとも数と位置が確認できる……
新しい技術によって、私たちの生活や仕事が変化していく時に立ち会っています。