人の振り見て我が振り直せ、と言われますが、私は、いろいろなウェブサイトを見る中で、時々我が振りを見直す気持ちにさせられます。 最近日本で最も注目されているサイトでも、そんな気持ちになりました。


広く報道されたのでご存知だと思いますが、5/9〜5/28の期間、東京オリンピック2020のチケット抽選申し込みの受け付けをしています。大会組織委員会は専用のウェブサイトを用意して、連日パンク状態のアクセスと言われています。

私自身はオリンピックにそれほど興味があるわけではありませんが、競技会場まで30分もあれば行ける場所に住んでいますので、まあ申し込みくらいはしてみようかとそのサイトを訪れました。アカウントを作成し、チケット購入のメニューを選ぶと、競技種目の一覧が並びます。



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例えば、水泳の瀬戸大也選手が観たい方が水泳の400M個人メドレーの抽選に申し込むとします。が、その方はそれなりの苦労をすることになります。 まず上の画面で「水泳(競泳)」ボタンを押し、検索結果を表示します(その操作に気づくのも少し時間がかかるはずですが)。うまく表示されれば、結果が下のリストです。



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水泳の結果のリストは、なんと基本的に日時と場所しか分からないリストです。本当はこのリストに実際の種目の一覧が出てほしいところですが、とりあえず決勝マークがついたものを選んで、詳細画面を見ます(詳細を見るには「水泳(競泳)」を押しますが、ここでも迷う人は多いはずです)。それが下の画面です。


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上の画面、詳細画面のはずですが、まだ種目名が出ません。ウェブサイトを見るスキルが十分にある方なら、さらにもう1クリックして競技の詳細を見ることができることに気づくでしょう。その画面が下のものですが、なぜそこに隠すのかちょっと理解できません。


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オリンピックの競技数は莫大で、作り手側の事情を考えれば、全部の画面を正しく動作させるのは大変だったと思います。しかし、普段ホームページをあまり見ないような人もたくさん訪れるサイトでしょうから、もう少し配慮があってもよかったのではないかと思いました。

最後に、人気の種目を見つける簡単な方法をご紹介します。それは、「チケットの価格帯」の欄に高い値段がついているものを選ぶことです。どうせ当たらないだろうからとりあえず適当に選んでみようという(私のような)方には、良い方法です。