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WindowsXPのサポートが終了して、1年9ヶ月が経ちました。WindowsXPをお使いの方はもう(ほとんど)いらっしゃらないと思いますが、世の中にはWindowsXPを使わざるを得ないで困っている人たちがいます。

15年ほど前、「イントラネット」という言葉が流行りました。世界をつなぐインターネットと対比して、組織内をつなぐネットワークをそう呼んだのです。  社内のネットワーク化を進めると、仕事が効率的に進むはずだと考えた企業は、社内にイントラネットを構築して、そこで何ができるかを考えました。

インターネットの発展によってネットワークの技術は進んでいましたが、その一方で、社内ネットワークを効果的に使うソフトウェアは不足していました。会計ソフトや業務管理のソフトなどが必要と考えた大企業は、自ら投資してシステム開発を始めました。 ここに落とし穴がありました。

開発したシステムをスムーズに社内に展開するため、パソコンの機種やOSなど、全社統一でスタートしたのはその頃の定跡でしたが、これが不幸の始まりでした。毎年のように新しいパソコンが登場し、OSが刷新され、次々と新種のウイルスが生まれてくる現代においては、度重なるパソコンやOSの総入れ替えなど、コストが膨れ上がりとてもやっていけないからです。

先日、オーストラリアの病院が、WindowsXPをアップグレードできなかったために業務が大混乱したというニュースがありました。パソコンOSが統一されていることが条件の組織は、テクノロジーの進化のスピードについていけません。

毎年定期的に 一部のパソコンを入れ替え、最新のOS 、ソフトで動かすことが適応力を維持する秘訣かもしれません。オーセブンでは、パソコン、OS、ウィルス対策ソフトに至るまで意図的にバラバラにしています。最新のテクノロジーに幅広く触れるという意味もありますし、社内のシステムが全体として柔軟であることが必要な時代だからです。