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AI(エーアイ=人工知能)という言葉を皆さんもどこかで聞いたことがあると思います。 コンピューターが自分でものを考えるというような、おおよそそういう話なのですが、現実のAIは一体どこまで人間に近づいているのでしょうか。


先月(2015年2月)のことですが、米Google社は、創世記のテレビゲーム(いわゆる「ブロック崩し」のようなゲーム)をやらせると、だんだんと上達するプログラムを開発したと発表しました。 そのプログラムはAIを備えていて、ゲームについて何も事前の情報なしに、自分で学習して段々うまくなるというものです。なるほど、人工知能的です。

 これまでのAIといえば、たとえば将棋のプログラムのように、事前に大量の棋譜データを持つことであたかもプロの棋士のようにふるまうとか、クイズ番組に人間と一緒に出場して、口語で与えられる問題に正しく答えるとか、そういったものでした。

新しいAIプログラムがこれまでのAIと違うのは、何も知識がない(何が正解かもわからない)ところから学習を始められる点です。大量のデータをすばやく解析することをベースにしたこれまでのAIとは異なり、今回のGoogleの成果はより人間的で、AIにとっての重要な素質を備えているように感じられます。

何もわからない中から「とりあえずやってみよう」とゲームを始めて、「ああ、これはダメなんだ」と反省して次に改善するのは、人間の成長する姿に似ています。これは、人の行動を見て学習させることができる可能性を秘めています。

将来職人ロボットにこのプログラムが搭載されて、熟練の職人さんのようにブロックを積む時代が来るかもしれません。 職人さんに教えてもらえれば、ですけれど。