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iPadを触っている団塊世代を思わせるサラリーマン川柳です。パソコンが苦手な人の姿が見えてきます。情報機器を使うには 日本語入力の問題がありました。アメリカのように日常的にタイプライターが使われていた国と、大きなハンデキャップがありました。日本語入力のハードルが高く 高齢者の多くにパソコン嫌いが多いのが現状です。

昔の和文タイプライターと云えば 鉛の活字を活字箱から選び出して紙に叩きつける方式でした。1500〜3000文字配列を覚える必要がありました。英米のタイプライターはアルファベット26文字と、数字、記号だけなので50余りの文字でキーインすることができました。そのためIT化への対応は実に簡単で アナログでもデジタルでも同じ装置でやることができました。

アナログ・日本語タイプライターを簡単にしたのはコンピューターの登場でした。1978年 東芝のデジタル・日本語タイプライター「JW-10」、価格は630万円でした。その後シャープの書院、富士通のオアシス、NEC文豪・・など多くの機種が発売されました。しかし各社キーインの方式が違っていました。

現在主流になったパソコンの英語・キーボードによる日本語入力が標準になりました。各社違うキーイン方式のデジタルワープロが衰退したのは必然の流れでした。しかし習え覚えたワープロを今でも使っている人もいると聞きます。

ワープロ登場から約30年、日本の情報化は日本語入力との戦いでした。混乱するIT端末に翻弄され、疲れ果てて利用を諦めた人が大勢いるのが日本の実態です。諦めた人の多くが、経済力と決定権を持つ世代なので大きい問題を残すことになりました。すっきりと情報化社会に移行しなかったからです。断絶がなくIT化した欧米と違っていました。

IT化に乗れない 経済力を持つ決定権のあるお年寄り世代も あと5年で社会の中心から外れてくるでしょう。あと5年のうちには 選挙でネットが使えるよになるでしょう。一方iPadのように入力システムの難しさから開放され誰でも使える端末になり 誰でも使える「本格的なIT時代が到来」することになるでしょう。

「 指舐めて ページをめくる iPad 」 がより良い明日の楽しい風景であること望みたいものです。