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日時:  2020 年 2月18 日(火) 午後の部
場所: パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社
主催: 一般社団法人日本エクステリア学会
     品質向上委員会 企画セミナー
講師: 阿部壮一郎 様


家の価値を高めるあかりの目的として「お出迎えのあかり」「演出のあかり」「安心のあかり」の3つの観点から座学と実演のセミナーを受講してきました。

2月18日、大阪のパナソニック株式会社 ライフソリューションズ社で行われた、一般社団法人日本エクステリア学会 品質向上委員会 主催のセミナーに参加して参りました。


参加者は全員で15名。7:3で女性が多く、O7ユーザー様や日本庭女子会メンバーの参加もありました。

まずは、あらかじめスライドを使った講習であかりに関する知識を解説いただきました。そのあとでモデルスペースで解説を聞きながら照明を点灯させて実際に違いを見比べました。座学の後の実演により効果的な使い方を具体的に体感でき、よりわかりやすかったです。


★ポイント1 ウチとソト


配光のタイプや照射の向きを内と外で統一したほうが良い。



★ポイント2 シャドウライティング


照明→植栽→壁の位置関係で照明を配置し植栽の影を壁面に投影する手法。彫の浅いサイディングとの組み合わせがおススメです。植栽の葉や枝の影を壁に投影することで影がアクセントになります。植栽の影を活かしたいので凹凸の少ないサイディングが最適。

★ポイント3 シルエットライティング


植栽→照明→壁の位置関係で照明を配置し、植栽の背面を照らし、植栽の輪郭を美しく見せる手法。落ち着いた雰囲気を演出します。壁を照らすので凹凸のあるサイディングとの相性も良い。



植栽と照明の位置関係で影のぼんやり度が変わることは考えればわかることですが、説明を受けることで意識がすることができました。どれくらいスペースを確保しておく必要があるかでプランもかわってくるので、せっかく演出として照明を用いるのであれば考えて提案しないといけないなと感じました。

室内側からお庭を見た時の意識として室内の照明がどのようになっているかプランナー側で把握することは難しいと思いますが、確認することができればよりよく提案できることがわかりました。室内の照明をガラスに反射させないために、室内の照明は位置を変えずテーブル上のライトを集光タイプに変えるだけで、映り込みする照明を目立たなくするという手段をとることができることもわかりました。

庭先に屋根やバルコニーがあれば、樹のシルエットを天井へ映し出す演出も綺麗だなと感じました。

意識することで変わる世界が実感でき良いセミナーでした。




最後にセミナーで使用されていた照明器具をご紹介します。

ガーデンライト
小ぶりの照明で日中でも目立ちにく、コード配線部を横と下と選べます。4タイプのラインナップがあり、配光バリエーションが異なります。デッキ設置、直置き、スパイクと配置場所に合わせた取付ができます。

コンパクトスポットライト
壁付け、スパイク、ポールタイプがあります。ポールはH800とH500の2タイプから選べます。灯具はアームレスデザインで空間に溶け込みます。オプションのフードを使うとまぶしさを抑えることができます。

マリンライト
光がきれいに拡散するよう光学設計したクリアタイプのLED電球を採用。LED電球のきらめき感とマリンライトのフレームの美しい陰影を活かした提案ができます。

ポールライト
植栽の中でも目立たないようにデザインで、高さはH800とH500の2タイプ、配光は下方配光と上下方配光の2タイプから選べます。上下方配光はアプローチ足元照らしながらシンボルツリーを下から照らすことができます。1基で2つの機能がまかなえるのでとても便利です。実演点灯でも特に注目されていました。

パナソニック 2019年度エクステリア照明カタログより




また、今回のセミナーを企画した一般社団法人 日本エクステリア学会は、唯一のエクステリアに関する学術研究団体です。活動に賛同した方の会員募集を常時行っています。ご興味のある方は、学会公式Webサイトをご覧下さい。

一般社団法人 日本エクステリア学会