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小学校の学習指導要領が変わり、2020年から、プログラムの教育が必修化されます。 ついに、義務教育でプログラムを学ぶ時代になります。


パソコンの爆発的な普及の引き金となったWindows95が発売されてから24年が経とうとしています。今や生活の至る所に大小さまざまなコンピューターが入り込んでいます。 プログラムの必修化は、コンピューターが人間の社会の一部として完全に定着したことを意味しているのだと思います。

プログラムの必修化については、「未来の学びコンソーシアム」のホームページに説明されています。 次の世代を担う子供たちにコンピューターのことをより深く理解しておいてほしい。その為にプログラムを必修化するという事のようです。

上に紹介したホームページでは教材としてScratch(スクラッチ)という開発ソフトを使っています。これはアメリカのMITで開発されたプログラム開発環境で、キーボードに不慣れな子供でも簡単にプログラムが作成できるものです。しかし、簡単とはいってもプログラムです。ちょっと間違えればすぐバグになります。

小学校のテストで、つるかめ算の問題を方程式で解いたら×になったという話がネットに出ていました。このような話はいくつもありまして、先生の言い分は「方程式はまだ教えてないから」という事なのだそうです。さて、プログラムにこの論法が当てはまるかどうか。いや、当てはめてよいかどうかです。

プログラミングは柔軟な記述方ですから、同じ動作をするプログラムでも、10人が書けば、10の異なるプログラムの記述になります。先生は、よく分からないけれど何故か正しく動いている児童のプログラムと直面することになるでしょう。そのとき、どう評価するんでしょうか。

「とりあえず、ちゃんと動いてるから○」と、そうしておいてほしいものです。