Wi-Fi6
 WiFi、使ってますか?
 スマホ、タブレット、パソコン、ゲーム機といった"つながりそうな"機器だけでなく、テレビ、エアコン、ロボット掃除機、冷蔵庫、照明、鍵などたくさんの物がインターネットに繋がって便利を提供するようになりました。
 そんな無線接続を支えているWiFiに、今年、新しい規格が登場し、今までの規格名も呼び名が変わります。



◆Wi-Fiってなに?


WifiMark
Wi-Fi(ワイファイ)とは、無線LANに関する登録商標で、国際標準規格 IEEEの802.11規格です。
ここでいう規格というのは、簡単に言うとルールです。

この通信規格の中に、時代と性能で a, b, g, n, acがあります。
さらに2019年、axが追加されます。
夏か秋には正式な製品が出回るようです。

それから、前々から「分からない」と言われ続けていた規格名も「Wi-Fi」に続けて番号で呼ばれると決定しました。
WiFi一覧
周波数帯
wifimark_new

マークもこのような感じに。
購入するとき、6が付いているか確認するようになります。
◆Wi-Fiの大事な機能はすでに出ています。
 お使いのWi-Fiルーターはいつ購入されたものですか?
 もし5年くらい前なら、WiFi6が出る前のいま、買い替える方が良いかもしれません。
 「まだ普通に繋がって使えてるし」と思われるかもしれませんが、重要な機能があります。


 ■ビームフォーミング
電波を特定の方向に向けて集中的に発射する技術。
これによって3割くらいは通信の安定性が向上する。
2010年くらいから上位ルーターには搭載された。
IEEE802.11acで標準機能になった。
ビームフォーミングすごいです。
我が家のWi-Fi環境が劇的に良くなりました。
 ■MU-MIMO
親機が1つのアンテナの動作を複数子機と並列して通信させる技術。
さらに複数のアンテナを同時に使って目的地へ大量のデータを運ぶこともできる。
IEEE802.11acで標準機能になった。
 こちらも安定に関して重要です。
 これからWi-Fiを使う機器が増えていくので威力抜群です。
 ■搭載アンテナ数

2.4GHz用のアンテナと、5GHz用のアンテナがある。
送信〇本、受信〇本で2つずつ搭載していると、「2x2」。4本ずつ搭載していると「4x4」と表記される。
本当に搭載されているアンテナ数は「ストリーム数」という表記になっている。
今から買うなら「4x4のストリーム数4」のものをおすすめします。
 ■バンドステアリング
定期的に親機の周囲の電波強度や対応帯域を判別し、混雑していない周波数帯へ自動で振り分ける機能。
混んでいるチャンネル(道路)を検出して、すいてる道路へ誘導してくれる機能です。
接続機器が増えるほどに大切な機能になります。
◆買い替えるなら今だ!?
 このような有能な機能はac時代に実装され、ストリーム数も近年になって4本搭載のものが安価で手に入るようになりました。
 acが2014年に登場し、そのあとに対応製品が世の中に出てきましたから、ac対応したルーターをお持ちの方は少ないかもしれません。
 WiFi6(ax)という新方式が2019年に出ることになり、各メーカー、在庫縮小/消化にシフトするのが今年の春以降になると思われます。

 axという方式が出ても、スマートフォンなどの子機側も対応していなければいけませんので、買うときはax対応ルーターが出てきてもすぐというわけではありません。
 WiFi機器が増える状況の中、安くルーターを買い替えられるのは今かもしれません。


◆おまけ(調べ方が分からない方へ)
 お店に行ってパッケージ買いするものも良いですが、性能重視なので事前に調べていきたいものです。
 私の場合で恐縮ですが、このような感じで調べているという方法をご紹介します。

  kakaku.comのWi-Fiルーター検索ページにいく。
  http://kakaku.com/specsearch/0077/

   上の条件をチェックを入れる。
    ・ストリーム数を「4」
    ・ビームフォーミングにチェック
    ・MU-MIMOにチェック
    ・バンドステアリングにチェック
   それからあまり古い製品は省くようにします。
    ・発売時期を「過去24ヵ月以内」にする

   これで検索をかけると6件がヒットしました。1万円から4万3千円までまちまちです。
   その中で価格だけでなくランキングや満足度、クチコミを参考にしています。