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家電量販店の大手、ビックカメラが仮想通貨のBitcoin(ビットコイン)で決済できるサービスを東京都内の二店舗でスタートしました。 Bitcoinとは、いったい何なのでしょうか。

Bitcoinは、インターネット上で利用できる仮想通貨として2009年に誕生しました。 基幹サーバーで集中管理するのではなく、インターネット上にあるパソコンを利用者に提供させてシステムを維持する方式を取り、パソコン提供者はその見返りとして一定量のBitcoinを受け取れるというやり方でユーザーと流通量を広げて行きました。

ネット上の仮想通貨ですから、不正な攻撃によって残高を改変したり不正に通貨を発行したりという問題が起きそうですが、Bitcoinのシステムは攻撃者を撃退する巧みな仕組みを持っています。 取引情報に不整合が起こった場合に、より取引の連鎖が多い方の情報を正しいと判定する方法で、Bitcoinの参加PCが増えるほど強固になるという性質を持っています。

Bitcoinは流通量の総額が、1兆5000憶円を超えていると云われています。年々多くなるこの仮想通貨の価値を自らの商売に結びつけようという動きが日本でも始まりました。この4月7日より、家電量販店の大手ビックカメラが都内の二店舗でBitcoinの決済を導入しました。

外国人観光客が日本に来たとき、通常は日本円に両替して、日本で買い物をします。クレジットカードを使ったとしてもそれは同じで、クレジットカードの決済システム中で通貨の両替が行われます。しかし、Bitcoinは違います。自国で使っていたBitcoinをそのまま両替せずに使えるのです。ビックカメラはそこに目を付けてBitcoinを導入したのではないかと考えられます。

Bitcoinは各国の通貨との交換も可能です。ビックカメラはBitcoinで取引した結果得られた利益を日本円に換金することができますので、円との交換レートが変動するリスクはありますが、商売上は何ら問題はありません。 ビックカメラが成功を収めれば、東京オリンピックを目前に控えた日本の市場にBitcoin決済が広がる可能性があります。 今後のネット決済の中心になるかもしれませんので、注目してゆきたいと思います。