PRODUCTS
【デザイン】 設計室便り
トップ » 2015年までのお知らせ » 【デザイン】 設計室便り一覧 » 葉山からのお便り〜植樹祭 in湘南国際村〜
葉山からのお便り〜植樹祭 in湘南国際村〜
めぐりの森の旗
11月になり、葉山の山もすっかり秋らしい色になってきました。
9〜10月は、庭の手入れや畑の種まきと世話で、なにかと忙しい毎日でしたが、やっと落ち着いてきたので、近くにある湘南国際村というところで行われた植樹祭に参加してきました。




「湘南国際村」は、私はこちらに越してから初めてその存在を知ったのですが
葉山町と横須賀市にまたがる山の上に、国際会議場や企業の研修施設などの立派な建物が建ち並び、それに関連してホテルやレストランがあり、こぎれいな住宅地があって、一口では何なのか説明が難しい地区があるのです。
なんだろう、ここは?と思っていたのですが、植樹祭の後、気になって調べてみたら、実際のところは、バブルの頃に神奈川県が国際交流の拠点として壮大な構想で開発を始めたけれど、その後、日本の景気と共に失速してしまい、ディズニーランド4個分ほどの山(!)を造成したけれど、完成したのは4割ほどで分譲が進まず開発を断念、残りは荒れ地として放置されてしまったところなのです。



パンフ

国際村にそんな背景があるとは知らずに、まわってきた町内会の回覧板に入っていた植樹祭「めぐりの森」の参加募集の紙を見て、お店が出たりちょっとしたお祭りなのかと思い、家から近かったので参加した次第です。

開会式、県や市の偉い人たちのあいさつの後、横浜国立大学の宮脇昭先生のお話を聞きました。

こんな表現は失礼かもしれないけれど、好々爺然としたかわいらしい感じのおじいさんでした。

なんでも「日本一木を植えた男」との異名を持っているそうで、何十年後かに自然な森に返すための木の植え方を愉快に説明してくださいました。
開会式

苗木
先生いわく、自然な森を育てるには、約束事があるそうです。

潜在自然植生と言って、この土地本来の木をたくさん混ぜて間隔を密に植えること。

タブノキ、アラカシ、シラカシ、シイノキ、スタジイ、アカガシ、ウラジロガシ・・・20種以上。

そうすることで、植えた木々がお互いに影響しあって強く早く生長するそうです。


苗木
苗木は木の赤ちゃん。
やさしく持って
植樹後
お隣には違う種類の木を
宮脇先生
先生も一緒に作業されています

完了
最後に苗木の間にわらを敷きつめ、お水を上げて植樹完了です。
こんなに丁寧にしてもらったら、きっと元気に育つことでしょう。

あいにくの曇り空で少し雨もぱらついていたせいもあり、お祭りのようなにぎわいはありませんでしたが、いつもとはまた一味違った雰囲気を体験できて、おもしろかったです。

はじめは、自然に親しもうくらいの活動だと思って参加したのですが、湘南国際村の実際を知り(知らないままの人もたくさんいると思います)、植樹をする目的がわかりました。この植樹祭にも、苗木を用意したり植える場所に囲いを作って黒土を入れたり、費用と手間がかかっていて、私たちはもう植えるだけの状態になっていました。何十億(?)ものお金をかけて山を削ったあげく、結局またお金をかけて木を植えるなんてもったいない話です。でも、やらなければ山は荒れ地のまま。過去のことはもう仕方ないとして、これから先、豊かな自然をたくさん残していきたいですね。