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【デザイン】 設計室便り
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春のお便り【花と春にまつわるもののお話】
全国のエクステリア・造園業者への作図支援を行っています。オーセブン設計室からのお便りです。
オーセブン本社のあるあたりでは、春を知らせる木々に次々花が咲いています。


自転車で、面白い木々のあるお宅の間をぬうようなルートで毎日通勤しています。見た目や香りで春を満喫しています。枝や茎の先端に生命力が漲っているのがわかります。家ではパンジーが満開でした。〔拡大図〕



モクレンがきれいです。英名のマグノリアもぴったりだと思いませんか?
蕾は毛深くてかわいいですが、大きくて立って付くので、枝に沢山鳥がとまっているみたいです。〔拡大図〕



こちらはもう咲きそうです!

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全部の枝に花が咲くととても迫力があります。やはり白い鳥が群れでとまっているみたいに見えるのが幻想的です。
夕方から夜のトワイライトタイムにみると、別空間にいる気分になります。においもやわらかくて、見た目の期待を裏切りません。暖かくなると花が開ききって散りだすので、今が一番きれいです。

この前漆の松田権六の展覧会を見に行きました。様々な色が出せても、本当の純白を表現できない漆では、卵殻を細かく割って貼る技術で白を表します。文字通り漆黒の中から白い鳥が浮かび上がってくる図案を、繰り返し制作した彼の作品にも、夕方のモクレンのようなミステリアスな感じがあります。でも本当は彼の卒業制作作品「草花鳥獣紋手箱」が一番好きです。野原を駆ける小動物が表面全体に表されていて、それだけでも十分現代的で若々しく魅力的な図案なのですが、箱を開けると上蓋の内側に咆哮する獅子がいて(この獅子だけ古典的な表現です)、声を聞いた動物が逃げ惑うというストーリーがある事がわかります。何と詩的! かわいくて、タイムレスなデザインだという事が時代を超えて支持される重要なファクターです。でも卓越した技術と最高の素材感の品格です。たった一人の人間のアナログ仕事です。本館で柳宗理の工業デザインの回顧展も観れたのですが、シンプルモダンなお部屋にも合う気がします(置けませんが)。見るだけですが本物がやっぱりいいです。その点自然は外にいっぱいあるので、本物の春の息吹がすぐ感じられます。

ミモザ

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アカシアとか銀葉アカシア、とかの類ですね。とても成長が早くて、大きくなるので広いお庭が必要ですが、本当にきれいなお花です。


自宅に庭らしい部分はないのですが、小さなミモザがあって今年初めて咲きました。毎日見入っています。〔拡大図〕





ミモサ刺繍のあれこれ。
昔の雑誌の切り抜きです。そのうち自分で刺すつもりですが、もう随分経ってしまい焦りが隠せません。
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ピンクのコブシでしょうか。〔拡大図〕






ジンチョウゲ。いいにおいです。〔拡大図〕









サンシュユ。いっぱい咲いてました。〔左拡大図〕〔右拡大図〕

小さなミカンがなっていましたが、鳥でしょうか?中身がなくなっています。〔拡大図〕





あ!隣の枝の先端に、皮だけになったミカンが刺してある…。〔拡大図〕





最後にベーシックにバラ科のウメ、モモなどです。正直品種がいっぱいなので、見ただけでは種類まではわかりません。写真には収められませんでしたが、蕾の開き始めたばかりの頃が本当にきれいでした。毎日見ているのですが、開いてくるほど色味が鈍くなっていくのを日々感じました。でもそうなり始めると香りも強くなってきます。〔拡大図〕

虫えい?ひょうきんです。〔拡大図〕







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梅といえば尾形光琳の紅白梅図屏風です。椿なら魯山人も素敵です。先の松田氏も影響を受けているそうで、光琳の漆も同時に展示されてました。有名なのはこれですが、その他の小作品も皆現代的です。弟の乾山とのコラボ(?)陶器など今見ても斬新です。
アップで〔拡大図〕






おまけですが、梅の日本画的表現を前衛的なテキスタイルに表現して当時話題になっていたデザイナーの記事です。二人組の奥さんの方が日本人です。日本の文化の素晴らしい部分の代表的な花なのは言うまでもないです。〔拡大図〕tama