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英国ガーデンのお便り【Blenheim(ブレニム)宮殿 編】
エクステリア造園ガーデニング図面CAD設計室からのお便りです。
特集!イングリッシュガーデン第三弾



旅の途中、ちょっとバスを降りて立ち寄ったのが風景式庭園として有名なブレニム庭園です。
ウッドストックゲイトから9メーターまでと、何か意味不明な指示があった。判らないけど許可がでてシャッターを押す。エー! これが風景式庭園?!ただ呆然・・・・・・?!。〔拡大図〕
Hマークのあたりに撮影した門があります。ウッドストックゲイトです。〔地図拡大図〕
↓↓↓池というより人造湖である。橋の向こうにはこの倍の人造湖が広がっているようだ。
誰が作らせたかというと チャーチルさんのご先祖様だそうだ。
これは庭なの?庭という概念でいいのかと素朴な思い。大土木工事ではないか。あまりにも大きいので庭とはいわないだろうと。。。頭が混乱してきました。この画像は広角で撮った写真3枚の合成です。いかに広大か・・・・・伝わらないですね。残念ながらこの写真じゃ判ってもらえないでしょう。〔拡大図〕
庭園という概念は樹木が配置され芝生が植えられているので庭。樹木が配置され牧草が植えられているのが牧場。ブレニム牧場とはいわない。ブレニムゴルフ場でもない。
設計者のケイパブル・ブラウンは水面(水平面)と芝面(緩やかな曲面)を配置してその面に対して樹木を見せるようにしているようだ。これはイングリッシュガーデンのセオリーのようです。イギリスの原風景は牧場だと感じます。風景といえば牧場ですから牧場のような庭を作ったのでしょう。

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橋は元々あったそうです。運河をまたいでいた橋は川がせき止められて、池になったのでめがね橋になって見えます。この池には大きな魚がいて釣りを楽しむこともできるようです。
ブレニムのホームページはこちら

中ノ島の樹木の配置が 巧みで風景なのでしょう。まったくの人工の庭を自然と呼ぶことができるとすればそれは時間ですね。作られてから今日まで240年の時間は人工であれ鳥が運んだ種であれもう自然である。240年の答えが目の前に広がっていました。〔拡大図〕
写真であまり大きく思わないのは、樹木のイメージが日ごろ見慣れている日本での大きさでイメージすると、判らないのです。イギリスの木はかなり大きいのです。つまり中ノ島の樹木も4、50メーターの高さはあるのです。
遠く霞んで見えるのがブレニム城。これもゆるやかな芝生の面から立ち上がっている。その後ろに樹木が見えます。この樹木、ものすごく大きいということです。イギリス中にこんな大きな木がやたらと一杯どこにでもあるのです。ターナーの絵の中の木はどこにでもある普通の風景だったのです。
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庭を土に張り付いているもの(植物や石)だけで考えているようじゃ小さい。流れる雲、ぽかんと浮かぶ雲、夕焼けに光る太陽、雨や霧、稲妻など、自然のものを庭のモチーフとして参加させたのが風景式庭園なのだとこの庭を見て感じることができました。
ダイアナ・テンプルも ここの敷地内にあるそうです。
240年前これだけスケールの大きいこんな庭を作ったイギリス人はすごいですね。またそれを面倒を見続ける根性、これはすごいですね。t-nan