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米国時間の2021年3月22日、
とあるツイートがオークションにかけられ、
およそ291万ドル(約3億1500万円)で落札されたそうです。
私、ちょっと意味がわかりませんでした。


そのツイートとは、Twitter社の共同創設者でCEOを務める
Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏の「最初のツイート」。

Twitterの創立日に同氏が投稿した、
「Just setting up my twttr(訳:私のツイッターを設定したところ)」
という、ごくごく簡単なで投稿…。

きょとん。です。
デジタルデータでただの文字列。見たいときに見れますし
簡単に複写も印刷もできますし。

今回、なぜこのようなことがニュースになったかというと、
「NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)」という技術です。
NFTとは、「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」。とのことです。

いままでなら、私の感想通り、「タダのデータ、複写も印刷もできるじゃん」
といったところです。

それが、この技術により、いままでコピーや改ざんなど
簡単におこなわれ、本物も偽物も、何も考えもしなかったデジタルデータが、
鑑定書付きのデジタル芸術品・デジタル美術品になります。
ちゃんと「本物」と「コピー」と区別ができるようになります。
素晴らしい絵画や、宝石のように、一点物の評価がされます。

さらに今回のツイートのように、いつ・誰が・どんな発言をしたか?といった
人物や時代、その背景を含めて価値が付くというのも面白いですね。

絵を描くことも音楽を作ることも、パソコンで表現できてしまいます。
デジタル上でしか表現できない芸術や、
世界をひっくり返すような発言(ツイート)など、
今後どんなモノに、どんな値段が付くのか?ちょっと楽しみでもあります。

皆様の作られたCADデータも、一点物です。
きちんと著作物として保護されるべきと、いつも思っております。

「NFT」について調べると、もっともっと深いお話がたくさんありました。
ご興味のある方は、深堀りしてみてください。