20210219_1527_19_1732w150_h113
2回前のコラムでご紹介した「GEFORCE NOW」やってみました。普通のパソコンやタブレット、スマートフォンでも3Dゲームが遊べるという触れ込みでしたが、結果は予想外なものでした。

私の実験環境は、2018年モデルのMacBookPro15インチ(2.2GB 6コア Corei7) メモリ16GBで、回線速度は下りで40GB程度(そこそこのスピード)です。Wi-Fiでの動作ですので通信環境が完ぺきではない点は予め記載しておきます。


GEFORCER NOWのソフトをインストールして、FORTNITE(世界的に人気の3Dゲーム)をプレイしてみましたが、結論から申し上げますと、私の環境ではまともに動きませんでした。

GEFORCE NOWのコンセプトは、画像処理をサーバー側に任せることで、非力なデバイスでも3Dゲームが遊べる、というものです。私の使っていたMacBookはグラフィック性能が今一つで、3Dゲームはスムーズに動作しません。GEFORCE NOWのユーザーとしてはある程度標準的な環境のはずです。

私のMacBookで通常の(GEFORCE NOWではない)FORTNITEをプレーすると、フレームレートは30FPS程度です。これは、1秒間に30回画面が更新される程度のスピードということです。この手の3Dゲームの基準では、とても遊べるレベルではない、という値です。

さて、GEFROCE NOWを使うと、FPSの表示は120以上です。なるほど、3D処理は十分に速いと分かります。しかし、実際にプレーすると、FPSの値とは裏腹にカクカクとコマ送りのような画面描画です。まるでダメなのでした。

ボトルネックは、通信速度でした。GEFORCE NOWはサーバー側で3D描画を行いますが、描画した画像はインターネットを通じて送られます。毎秒120枚の画面映像を、インターネットを通じて端末に送る必要があるわけです。グラフィック性能は不要ですが、超高速なネット回線が必要ということなのでしょう。

GEFORCE NOWは1か月無料で使えます。皆さんの環境ではうまくいく可能性もありますので、興味のある方は是非トライしてみてください。私もまた、別のデバイスで試してみたいと思います。