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ITの業界では、特にソフトウェアの分野では市場シェアを二社か三社で争うケースが多い気がします。それは、ソフトウェアが買えばすぐに使えるものではないから、ではないかと思っています。


例えばパソコンのOSではMicrosoftとAppleが30年に及ぶ競合関係を続けています。スマートフォンのOSではGoogleとAppleが、タブレットのOSではApple,Microsoft,Googleがシェアを争っています。初めて買ったパソコンやスマートフォンを使いこなすには、まずこのOSを使いこなさなければいません。

私自身は、WindowsPCもMacもそれぞれ複数台所有していますし、iPadやiPhone、Surface、Androidのスマホも所有していた経験がありますが、基本的に、機能的にはどれも同じです。最初の一つを使いこなしさえすれば、他のものも大体使えると思います。

MicrosoftのWindowsとAppleのMacOSは互いに争いながらも、かなり操作は似ています。それは、他社製品からの乗り換えの壁を低くするためという理由もそれなりにあると思いますが、そもそもITというものはベースとなるハードウェアなどの技術が共通なため、否応なくソフト自体が似てきてしまうという面が多分にあります。

先日、Appleがストリートビューの日本版を公開しました。ストリートビューは地図ソフトと連動して個々の場所からのVR写真画像を見られるサービスで、Googleが先行してサービスを提供していますが、表現されている機能そのものはそっくり同じものです。

それでも、両者のストリートビューにははっきりとした違いがあります。機能的には全く同じでも、各社の哲学がその表示や操作に色濃く反映されています。道具としての単純さとスピードを追求するGoogleとリッチな体験を提供したいAppleとのぶつかり合いですね。

※Appleのストリートビューは、iPhone/iPadのマップアプリでご利用いただけます。



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Apple マップ
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Google Maps