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「サブスクリプション」「サブスク」等の言葉を、最近よく聞きます。 新聞や雑誌の定期購読のことをサブスクリプションという事が多かったと思いますが、最近では意味が転じて定額サービスのことをこう呼ぶことが多いようです。


いわゆる二郎系のラーメン店 「野郎ラーメン」では、月額8600円(税別)のサブスクリプションで、毎日1杯のラーメンを食べられるそうです。 12杯食べれば元が取れるという事ですから、週に3日食べればいいんですね。よほどのラーメン好きなら、いいかもしれません。

お店側としては、12杯の料金で30杯のラーメンを作らないといけないケースがあれば、利益が減ってしまうかもしれませんね。それでも、料金を先払いしてもらい、売り上げの波を事前にキャンセルできるこの仕組みには、一定の魅力があります。回数券やプリペイドカードと同じですね。

ソフトウェアの世界でも、サブスクリプションの考え方が広がっています。デザイン系のソフトウェアのAdobe社は、主力ソフトのすべてをサブスクリプション販売に切り替えました。それまでは1本数万円で販売していたものを、月額数千円のサービスに切り替えました。バージョンの概念がなくなり、ユーザーは常に最新版を手にすることができます。

オーセブンでもiPadアプリ類ではサブスクリプションを設定しています。最新のアプリSpeedPlannerでは(こちらは住宅間取りアプリですが)、月額1500円のサブスクリプションを設定して、AppleのAppStoreから課金する仕組みを採用しています。

一定以上のユーザー数になると、サブスクリプションはソフトウェア会社にとってもメリットの多いシステムです。収入も安定的になりますし、開発力を最新版に集中できるからです。ユーザーは常に最新バージョンにアップされるので、ソフトウェアを継続的に利用したいユーザーと、継続的に提供し続けたいソフトウェア会社の双方にとって無駄のないシステムと云えます。