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2015年の年末、オーセブンの設計・開発部門はエクステリア現場測量の実地勉強会を行いました。 巻き尺や回転レーザーレベルを使って、実際の測量を体験する中で、最も役立ったのがレーザー距離計でした。


巻き尺で寸法を測って、サッシの位置や塀の長さなどを測るのが、これほど難しくストレスのあるものだとは思いませんでした。少し測り間違えれば、カーポートやテラスが現場に収まらないと先生に脅され、計測した寸法の合計が数ミリの誤差で収まっていなければならないと知ると、何度測っても不安になるばかりでした。


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5.5メートルの巻き尺を超える距離の採寸は、特に困りました。計測を複数に分けてつぎ足す方法は習いましたが、誤差を思うとかなり難しく感じました。しかしその不安を、レーザー距離計が解消しました。建物の端から端まで、10メートル以上の距離をピピっと一瞬で測り、誤差はなんと1mm以内です。

これまでは屋外で使えないと思われてきたレーザー距離計が、素晴らしい精度と使い勝手で測量の作業効率をアップすると考えたのは、生徒よりも先生の方でした。 生徒たちは、元々既成概念がありませんから、レーザー距離計を唯の便利な道具として奪い合って使いました。それを見ていた先生は、レーザー距離計そのものの進化を知り、プロの皆さんに紹介したいと考えたようです。

世の中に新しい道具が生まれると、タイミングの良い新参者が苦も無く利用して、利益を上げてゆくものです。エクステリア造園の世界でも、この20年の間にいろいろな形でそのことが起こってきました。 ITには先んじて使いこなした者が利益を得るという歴史があります。このレーザー距離計もその一つかもしれません。

2016年もオーセブンは新しいITの風をお客様の会社に送り続けたいと思います。
ITの追い風に乗って、皆様のお仕事がぐんぐんと前に進みますよう、お祈りしております。
本年もよろしくお願い申し上げます。



※今回使ったレーザー距離計はライカ・ジオシステムズ社のDISTO D810 touch(ディストD810タッチ)という商品です(実勢価格12〜14万円)。DISTO D810 touchは07Viewer(iPhone/iPad版)とも連動します。
ライカ・ジオシステムズ社のブログより レーザー距離計Leica DISTO が使えるアプリ 3選