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野村総合研究所は、先日、日本国内の労働人口の49%の職業が人工知能やロボットで代替可能というレポートをホームページ上に発表しました。この数字を見て「人間の仕事が無くなる!」と思う方は、多いのではないでしょうか。

日本の労働人口の半分の仕事が、人工知能やロボットで代替可能であるというレポートは、野村総合研究所のホームページに掲載されています。 そこには、人工知能やロボットによる代替可能性が高い職業と、低い職業がそれぞれ100種類ずつ掲載されています。

野村総合研究所ホームページ: https://www.nri.com/jp/news/2015/151202_1.aspx

人工知能やロボットに代替される可能性が高い職業として、一般事務員や受付嬢、自動車組立工、測量士や、CADオペレーターなどが入っていました。 これらの仕事は、コンピューター技術によって、仕事のうちの66%以上を代替できる職業ということでした。 仕事の大半を、ロボットに奪われてしまうかもしれない、ということです。

ここで、興味深い点は、人工知能やロボットによる代替機能が66%以上で「代替可能」としていることです。100%全部ではないのです。 仕事の三分の二しかできないのだとすれば、逆に言えば、上のような職業は、コンピューター技術の導入によって、今よりずっと楽ができる仕事だと言えるのかもしれません。

コンピューター技術による代替可能性が低い職業も紹介されています。デザイナー、ライター、カウンセラーなどがこの領域にあります。相手の感情や好みを慮って工夫するような仕事は、人間に残されるということでしょう。

そう考えてみると、CADを使って作図をされているプランナーの方や造園をデザイナーされている方々は、このコンピューター化の波の恩恵を最も受けられる職業なのかもしれません。図面化という仕事はどんどんと軽くなって、デザイン、プランニングという本質的な仕事に多くの時間を使えるようになるのですから。


画像出典: MIT News (http://news.mit.edu/)