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3D映画や3Dモニタなどの立体視の経験はありますでしょうか? 飛び出して見える映像はそれなりに面白いものですが、画面の正面に立たないと見られなかったり、ゴーグルをかけないといけないなど、いろいろな欠点がありました。 その欠点を活かした、面白い3D表示方式があります。


立体視の仕組みは、どれも同じです。右目と左目に少しずれた映像を見せることで、遠近感を錯覚させるという方法です。ほとんどの場合、立体視を体験するにはゴーグル(大きいサングラスのようなメガネ等)をかける必要があります。 映画館やリビングルームならばゴーグルもよいでしょうが、立体映像を屋外や公共施設等のディスプレイに使うには、これがネックでした。

裸眼で見られる3Dモニタも開発されました。これならば、様々な場所に設置して(ゴーグルなしに)立体映像を見せられますが、裸眼3Dモニタは正面から見ないときれいな映像が見れないという問題がありました。 その欠点を逆手に取った3D表現がSIGGRAPH 2015(シーグラフ2015)で展示されました。

裸眼3Dモニタが正面からしか見られない欠点を逆手にとって、角度が変わると正面とは別の映像が見えるようにしたものです。 自分が移動すると映像も回り込んで、スクリーンに映し出された人が本当にそこにいるように見えるのです。

▼USC Institute for Creative Technologies (SIGGRAPH 2015)
動画: https://vimeo.com/128641902


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立体視の元の映像は、30のムービーカメラで同時に撮影されたものです。それらを216個のプロジェクタ映像に分解して、特殊なスクリーンに背面から投影しています。 下の男性はスクリーンに映っている映像ですが、その向こうに見える無数の点が216のプロジェクタの光です。 観客が左右へ移動すると、まるで実際にそこに人が立っているように、映像の人の向きが変わります。

5人の人が横並びでこの映像を見ていたとすると、5人はそれぞれ別の映像を見ていることになります。 画面を右の方から見ている人には男性の左側が、左の方から見ている人には男性の右側が見えます。
動画の2:30 あたりからご覧いただくと分かり易いです。


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この映像の撮影にも投影にも、特殊な機械が必要です。しかし、どこから見てもきれいな映像で、なおかつゴーグルのいらない立体視というコンセプトには、広い用途が見込まれます。この技術は世の中に広がっていく可能性を秘めていると云えます。 オーセブンのエクステリアVRはこの表現ととても近い発想で作られています。 このようなテクノロジーの発展が、新しいエクステリア造園プレゼンの世界に登場するのが楽しみです。


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