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昔から人は道具に助けられてきました。道具を使い作り直すことで、できることを増やしてきました。 昔の石器は金属のノコギリになり、電動になってさらにできることが広がりました。 今、最新の道具は、状況に応じて動く「考える道具」です。 人の仕事が快適になる道具です。


商品の当日配送で市場を席巻しているインターネット物流大手のアマゾンが、さらに配送スピードを上げる改善を進めています。 その様子が今月、公開されました。 主役はこのオレンジ色のロボットKiva(キバ)です。 この小さなロボットが、倉庫の中を縦横に走り回り目的の商品(の棚)を運んできます。

以前のコラム「インターネットショッピングの「お急ぎ便」とは」でご紹介したときは、倉庫の中を人が歩いて商品を集めていました。Kivaが倉庫を走り回ると、人はほとんど動かずに多くの注文をさばけるようになります。アマゾンの取扱量が増える中で、Kiva業務を維持するために重要な役割を果たします。

アマゾンは莫大な数の取引を間違いなく、すばやく進めるためにKivaを導入したのでしょう。人の仕事がなくなるという批判があっても、競争にさらされた企業にとって効率アップは欠かせません。 

しかしながら、その状況に直面した倉庫の従業員は、「新しいロボットの同僚を気に入っている」と述べたといいます。 荷物を運ぶ重労働はロボットに任せて、管理チェックを人がやるという変化は彼の労働条件を劇的に改善したとも云えるのです。


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アマゾン倉庫の従業員も「新しいロボットの同僚を気に入っている」と述べた
CNET:アマゾン「Kiva」ロボット--棚ごと商品を運ぶ配送センターの効率化技術(参照)


「単純な仕事」を人がやらず道具にまかせることで、人の仕事は快適になります。これはCADソフトにも言えることです。オーセブンCADのフェンスは必ず塀の上に乗ります。人が位置合わせをする手間を省きました。 それは、作図の速度を上げるだけでなく、同時に、作図作業を快適にしていると思っています。

来年2015年は、もっとお客様の仕事環境を快適にするソフトを提供してゆきたいと思います。人の操作に合わせて動くだけではなく、先回りをして動いてくれる頭のいいプログラムです。そんなソフトが、もう間近に来ています。 どうぞご期待ください。