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昔の話で恐縮です。ゴルフに夢中になっていた時もっと上手になりたくてベン・ホーガンというクラブに憧れました。練習場でシングルの人に話しを聞くと「どうかな、確かに良い道具は正しい結果が得られる。ピンハイ、ワンパット圏内にピタリと行く。でも俺たちのスイングではグリーンを外すよ。良いスイングでなきゃスコアにならないよ。」親切にアドバイスを頂きました。

正しいスイングでスイートスポットに100%当てられるプロならいざしらず、我々アマチュアは無理だ。ゴルフは楽しむためのもの だからクラブはアマチュア向きのクラブが良いよ」シングル氏も悩んだ結果の結論のようでした。

それでも諦められず、中古のベン・ホーガンを手に入れ、勇んでグリーンに出てみました。結果はまさに私のスイングの駄目さを教えてくれたのでした。良いスイングにはいい結果を、悪いスイングには最悪の結果を出してくれるのが 良い道具だと理解しました。それ以来ベン・ホーガンはオクラ入りに成りました。

仕事柄 時代のハイエンドパソコンを使っています。今、パソコンの性能はどこまで来たのかを知りたいからです。今まで20台ほど使ったと思います。しかしベン・ホーガンと同じです。ハイエンド機でもいい仕事が出来るわけではありません。2年もすればハイエンドの性能は普及機と変わらないものになっています。

ネットを見たり メールを書いたりですから ノートブックで十分です。しかしハイエンド機で味わえる機能もあります。文章を読上げてくれる速度が早いとか 英訳する速度が早いとか 写真の表示が早いとか ストレスを感じないといことかもしれません。

パソコンのハイエンドは普及品からちょっと早い程度ですが倍以上の値段がします。経験上現状の普及品で実用上問題は無いと感じています。パソコンは仕事に合わせて選べば十分だと思います。できれば安いほうがいいに決まってます。

ソフトウエアーも同じことがいえるのでは無いでしょうか?映画やコマーシャルを制作するためにクリエーターが使うソフトは凄いものがあります。しかし彼らは数ヶ月掛けて1分のコマーシャルを作る仕事に使っているものです。これらのソフトはベン・ホーガンとおなじでは無いでしょうか?
道具として出来ることと やれることが人によって全然違ってくるし 実現には膨大な時間と労力が必要になるものが 私達の日日の仕事に必要かどうか 価値観の問題かもしれませんが 要らないと云えます。

普及品のパソコンで、さくさく動き、簡単 早く 綺麗にできるソフトが 仕事には一番だと考えています。

ソフト屋ですから造園CADのハイエンドを狙いたいという野望はあります。しかし市場に出したところで オクラ入りする製品は誠実な製品とは言えないと思うのです。オーセブンはハイエンドより普及品を幅広い人に使ってもらうことを当初から考えてきました。

簡単・綺麗・早い・安い これが オーセブンCADだと考えています。