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米 大手タイム・ワーナー・ケーブル TWC (ケーブルテレビ会社) と米メディア大手CBS は放映権料の話し合いがつかずTVの画面がブラックアウトしました。米国ではよくあることらしいがNYやLOSなど主要都市でCBSの中核的な放送が消えたので話題になっています。どちらも引くに引けない所に来ているのでしょう。

30年ほど前 テキサスの新興団地でビデオテープで好きな時間に好きな映画を見れるサービスをしているという団地を見学したことがあります。スカイツリーのような電波塔からTV放送をするのはとっくの昔なくなっているのは世界中の流れです。(日本だけ変わっていないのです)

ケーブルTVのワイヤーは即インターネットの利用ができます。嘘つきTVニュースを見る人が少なくなっていると云うのが米国の状況のようです。それに代わって新しいニュースメデアがインターネットに続々登場しiPhoneやipadで見る人が多くなって居ます。これが今回の問題の背景にあります。

Frequency が世界のニュースサイトをひとまとめにしてニュースからファッション、生活、動物・・・・沢山のジャンルの映像を送り出しています。TVを必要としない流れができています。このようなサイトは続々設立されています。

一つの放送局がニュースからバラエティまで、すべてのジャンルをカバーするには 番組制作費も馬鹿にならず 結局粗雑な番組のオンパレードに成り視聴率が低下するという悪循環に陥っているのが現状では無いでしょうか。

日本のスカイツリーの電波方式では 見たいときに見れるTV(オンデマンド・テレビ)の実現はできません。決められた時間に放送されるので 都合で見れない時はビデオにとっておくしか方法がありません。英国のBBCは一週間という期限付きですが すべての番組をオンデマンドで見ることができます。ケーブルに切り替えたからできるサービスです。(NHK、民放のTV局もオンデマンドを始めています。有料で全部の番組のフォローはなく、手続きが面倒です。なおNHKは海外からのアクセスは禁止されています。)

話は変わりますが 伝統と格式を誇ったワシントン・ポスト紙がアマゾン創業者のジェフ・ペゾスに売り渡したというニュースが有りました。
電子版の発行を決めたNYタイムスは電子版の好調で発行部数を増やすことが出来ました。電子版が113万部 紙媒体が73万部 186万部になり全米2位になったということです。
新聞も紙から電子版に代わっていくことでしょう。ワシントン・ポストはどうなるのでしょうか?

旧メディアとネットメディアとの戦いは本格的になって来ました。特にTVは足元をえぐられて居ます。しかしスカイツリー電波TVでは変わり様がなく土壇場に追い込まれていると云えます。どのチャンネルでも韓流ドラマが幅を利かせ自前の番組は数える程になってくるでしょう。TV局は統合されチャンネルは少なくなるでしょう。余った電波はネットの通信に使われるように成り、その時ネットでの番組は増えていくことでしょう。

スカイツリーを立ててしまった分 変化に適合できない日本のTVは早晩 居間のTVの座をネットに明け渡すことになると云えます。世界で一番早く日本で起こることかもしれません。その時環境が整い、我々のビジネスは会社と居間を結んだプレゼンができる新しいビジネスシーンが生まれてくるのでは無いでしょうか。