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3・11以来日本のTV報道についての信頼性が揺らいでいます。それに代わって出てきたのがニコニコ動画とかustream等の映像配信サイトです。既存のマスコミとネット上の動画サイトとの違いを考えてみましょう。


テレビのニュースには放送時間が決められています。 7時のニュース15分という時間の枠内で放送するという制約があります。テレビのニュースは現場からの取材、編集そして構成をして時間内にうまく放送するという綱渡りのような作業が後ろに隠れているのでしょう。

時間内にニュースを放送するため編集は時間に追われ時間短縮のため、もう少し丁寧に説明したほうがいい場合でも、やむなくカットされるのではないでしょうか。新聞でも紙面の制約があって、どうしても短い文章になってしまうのでしょう。

一方ネット上の動画サイトでのニュースは時間制限が無く、始めから終りまでだだ漏れ状態で情報を流し続けることができます。そのため現場の状況をつぶさに見ることができます。ニュースそのものに編集がないという特色を売りにしているのが動画サイトです。ネットの動画サイトではアーカイブスで見ることができます。気になる番組を後から見ることができるのは大変便利ですし早送りで見たりもできます。

新聞やテレビは編集者の考え方でニュースに色が付きます。オリンピックが行われている間に不都合な政治的な問題を処理する「めくらまし」が行われることがあるわけです。

ネットで市民の意識が変わって来ました。毎週行われている官邸前デモは全国に広がりその参加者も増えています。しかしTV新聞にはほとんど報道されません。見たいものを見せないマスコミに不信感を大きくしていると云えます。

新聞TVの凋落はこの「編集権」に気づいた人々によってさらに加速されることになるのでは無いでしょうか。批判的な発言をする出演者を排除したり 番組が中止されたりしていますが、東京新聞などたとえ広告が減っても読者を増やす努力をしている新聞社もあります。

問題はネットとTVの 茶の間のTVの取り合いです。iPhone5で話題になったLTEテザリングで通信速度のアップが動画サイトを活気づけるでしょう。Twitterで番組を知りTVのスイッチをひねればネットからニュースを見ることが出来るようになって来ました。まさにリアルタイムです。新しい時代は着実に変化しているといえるのではないでしょうか。