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「東日本大震災から1年」未曾有の大震災から1年を迎えましたが、あなたの生活に与えた「最も大きな変化」を教えてください。というアンケートが ロイター.co.jpの特集 にありました。興味深かったのは3番目の答えでした。


社会的変革は大災害をきっかけに起こると云われています。ライフスタイルが大きく変わります。アンケートでは 1位は何も変わらない26%。 2位が節電に心がけるようになった18%。 第3位に 「テレビ・新聞よりネットの情報をたよるようになった」が入っていることでした。

例えば関東大震災では自動車の活用(T型フォードで11人乗合バス円太郎)が始まり 近郊への通勤電車が普及して 職住分離が起こったと云われています。

関東大震災や神戸震災と比べても 今回の復興は大変遅れています。原発問題や瓦礫処理で復興が止まった状態になっています。 
本来ならば新しい情報技術の導入で復興が進んでいくべきところ、大幅に遅れているようです。特にIT化の話はいまいちのりが悪いのが 政治家や官僚たちです。新しい時代に対する感性が鈍いのでしょう。

さて、ロイターの調査でも 本当はどうなっているんだ、何があったんだと テレビや新聞よりも速く知りたくなればネットを探すようになるのは当然です。
さらに、テレビや新聞で伝えられたことが 自分の知り得たものと違っていると ・???・ 。そうした経験が積み重なって 「テレビ・新聞よりネットの情報をたよるようになった」という人が 14%もあったことは納得です。また原発の事故が起きた時、政府や東電から情報伝達が不信感を大きくしているのではないでしょうか。

高さ40mの防波堤で人や街を守ることが最善の策なのでしょうか。高台移転が良い解決方法なのでしょうか。安全は物で守るだけでなく 情報でも守れます。今までのようなラウドスピーカーやテレビではない方法も考えるべきです。危険に直面している個々の人に その地点から 一番速く安全な避難地点に誘導してくれるようなシステムを作れば一安心です。安全情報をアバウトではなくその人が必要な情報として提供してくれるようにすることで 情報が人を救うことができる可能性を高くできると云えるのではないでしょうか。

スカイツリーを立てて大事な電波を無駄なテレビに使わせているより 電波を携帯に使ったほうが もっと人命を守る仕組みを作ることができたはずです。
電波によるニュースはシャワーのごとく人の状況とは関係なくアバウトな情報として流し続けています。そんな情報のあり方にみんなが疑問を感じ始めたのが震災だったのではないでしょうか。知りたい人がその時、その場所で、必要な情報を手にできるのが情報化時代のあるべき姿です。 震災復興に合わせて検討すべきではないでしょうか。

こんなことを書いているとき 和歌山向け災害対策アプリ「逃げナビ〜和歌山防災〜」をリリース、という記事を見ました。このような情報サービスが多重に利用できるようになれば 津波が来ても救われる人が増えるのではないでしょうか。