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福島県郡山市立橘(たちばな)小学校は 私の母校です。卒業したのは半世紀も前です。学校の放射線量をホームページに掲載したことで 有名になりました。すぐに行政の指導で発表を中止させられニュースになったからでした。

橘小学校は 学校の校庭と教室の放射線量の測定してホームページで発表(4月22日)したところすぐに掲載中止の指導があったようです(4月28日中止)。ちょうど20マイクロシーベルトの規制値の発表があったころです。
しかし5月2日橘小学校内放射線値報告が再度ホームページにアップされました。文部省の支給した機器と測定方法で行われているようです。(拍手888)


郡山には小学校が58校ありすべてにホームページがあります。大きく二つに分類できます。一つが標準スタイルで制作しているのが40校。昔、自作したスタイルを踏襲しているものが18校でした。

日当たりアクセス数は平均50アクセス程度です。市街地の大きな学校では100アクセス程です。小学校の父兄は若い世代です。コンピューターリタラシーは高いと思われます。ホームページの情報がしっかりしていればアクセスは増えると云えます。橘小学校は2400アクセス/日で飛び抜けています。

さて、自作タイプのホームページはまだまだWebが始まった頃の手作り感のあるホームページが主流です。これから情報化の時代に遅れないように熱心な先生がコツコツと創り上げたのではないでしょうか。なかなかの力作もあります。

そこで 標準化の検討が有ったのでしょう。共通のソフトでホームページを作りはじめたようです。その数が現在40校になっています。 その中でも しっかり情報を流している小学校と そうでないところがあり 学校長や担当者の取り組む意欲でだいぶ違いがでてくるのだと感じました。

その中で 橘小学校は秀逸なホームページで学校の熱意が伝わってきます。放射線量の測定値の発表など 父兄にとって一番必要なデーターでした。科学的なデーターを直に知ることでいろいろな対策を打ち出せることになります。上からねじ伏せるなど言語道断です。橘小学校のアクセス数は学校に求めている情報は何かを教えてくれていると云えます。

今回 小学校のホームページで放射線量の測定値を発表することで 父兄が判断できるようにしたのは教育現場の先生の一つの役割ではなかったでしょうか。「渡り廊下で立ち話はしない方がいいかもね」とか「教室の中は安心だね」など親子の会話が聞こえてくる情報サービスではないでしょうか。

今回調べた小学校のホームページは全般に低調で 上から目線のホームページが多いようです。これからの活性化を期待したいものです。教育改革が進んでいく中で 学校と父兄のコミュニケーションを高めるためにも 素晴らしいホームページが作られることを願うところです。

郡山市の小学校のアドレス一覧は http://www.edu.city.koriyama.fukushima.jp/  にあります。