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天然記念物 日本カモシカを食べようと云うと ぎょっ?!?とするでしょう。天然記念物は捕まえることも 飼うことも 食べることなどあり得ないということになっています。長野県ではニホンカモシカが、北海道でもエゾシカの食害が報告されています。

ニホンカモシカが3000頭になり絶滅が心配された1955年、特別天然記念物に指定されました。それが今では10万頭まで増えて、問題が起きています。初期の目的は達成されて、状況が変わっても法律は変更されないので問題は大きくなっています。

食物連鎖の頂点にある人間には すべての種が必要であり 動植物の絶滅は自らの絶滅につながると云われています。同時に自然といえども、人間の制御無しでは荒れ果ててしまいます。

林業や農作物を育てて生計を立てている農家にとって 野生動物の食害は大問題です。野菜など食べごろの収穫期にやられる腹立たしさ 植林した若木を食べられた時の脱力感などよくわかります。最近ではサルにかまれる人が増えました。
村議会でカモシカ対策をしようとしても 中央官庁の指導がはいります。村の政治は霞が関の下にあるのです。生活の問題なのにどうしようもないのが現状です。カモシカには食べられ放題で、増えたカモシカを捕獲する事もできないのです。

被害を受けても 我慢をするしかありません。キャベツで有名な嬬恋村では 獣害防止柵を2億数千万で設置しても防げず カモシカの捕獲も年間10頭しか認められていません。町の役場での議決では 有効な対策が打てません。

良かれと考えて法律を作りました。それで成功した。が、作ったもので 自分たちが困っている。しかしその問題を自ら解決できなくなっています。こうして日本に元気がなくなっていくのでしょうか。

規制を緩和すべきです。また地方分権など行政システムの問題もあります。天然記念物ニホンカモシカは日本硬直化の記念物です。ニホンカモシカやエゾシカを食べられるようになれば、日本は元気になるのではないでしょうか。