人類の歴史は道具の歴史とも言われます。手に石を持ち、石に棒を付けてハンマーにし、少しずつできないことをできるようにしてきました。

発明された道具は世代を超えて受け継がれて発展し、建物を作り、船を作り、道路を作り、鉄道を作り、ロケットを作り、今では人類は地球から160万キロはなれた宇宙空間に巨大な望遠鏡を持つまでになっています。

私たちの身の回りにも道具があふれています。筆記用具などの文房具、コップなどの食器、眼鏡、服やカバン、家具や寝具も道具ですね。道具は大事に。大切すればいつまでも使えるといわれてきました。しかし、本当にそうでしょうか。

実は私は、小学生のころから同じホッチキスを使っています。成人式に買ってもらった革靴もまだ履いています。30年以上経っても使える道具は多々ありますが、スマホやパソコンは10年もたてばほとんど使い物にならなくなります。

見た目もきれいで動作も問題なかったとしても、10年前のスマホでは最新のアプリが使えません。ここで言う最新のアプリとは、すなわち、最新のネットワークにつながる入口のようなものです。デジタルツールはネットワークとつながって初めて道具の用を成しますので、社会の動きに合わせて端末もアップデート(買い替え)する必要があるのです。

一度購入したらずっとそのまま追加費用なしに使いたいと思われるでしょう。しかし、今やほとんどのデジタルツールはインターネットを通じて社会的なインフラに接続されています。道路や鉄道などと同じようにインフラの維持管理には定常的にコストがあって、その一端を利用者に負担してもらうことでどのサービスも成り立っています。

私たちの07CADも、個々のユーザー様のご負担のおかげで成り立っているネットワークツールです。
優れた便利を維持するために今年も頑張って参りますので、よろしくお願い致します。