最新のiPhoneは何でこんなに高いのか! というお話を数回前のコラムで書かせていただきましたが、いわゆるハイエンドとは何なのかを最近考えさせられることが多くなりました。

近頃のスマートフォンの価格帯を調べてみますと、最も安いものが約2万円程度、最も高いものは20万円以上です。スマートフォンとして使われる通常の機能(電話、SNS、メール、写真、インターネット)で比較すれば、持っている機能はほとんど同じと言ってもいいと思います。

スマートフォンを道具として必要な機能を備えているかどうかという観点で見れば、2万円のもので十分と云えます。しかし多くの人がそこに収まってこないのは、スマートフォンに対して機能だけではなく、使い勝手や品質も求めているからでしょう。

ハイエンドのスマートフォンは、例えば、LIDARセンサーを搭載して3D空間をスキャンすることができます。ほとんどの人には必要ないと思いますが、一部の人には夢の道具となる機能です。数年前ならいくらお金を出しても買えなかったものが、お金を払えば手に入れることができるのです。

さらに現在は、コロナと戦争と円安のトリプルパンチで人々は「欲しいけどモノがないから買えない」という状況に陥っています。モノがあふれる時代を生きた現代人は、無意識にお金を使い道を探していると思います。

そのためか、ハイエンドモデルから売り切れるという現象もしばしば起こります。ハーレーダビッドソンのハイエンド商品の「CVO」は、1台500万円以上するにもかかわらず、ディーラーに入ってきた瞬間に売り切れると言います。言い過ぎかもしれませんが、もはや、買うことが目的としか思えません。

一般の消費者と、ハイエンド消費者。以前にもまして、市場がきれいに二つに分かれているように見えます。エクステリア造園工事の営業現場でも、この二極化が現れてくるかもしれません。