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インターネットニュースやテレビなど、様々なメディアを通じてVR(バーチャルリアリティ:仮想現実)についてのニュースや情報が流れてきます。 そんなときは、決まって黒いゴーグルを身につけて体験している様子が映し出されます。 VR=仮想現実の体験に、なぜゴーグルが必要なのでしょうか。


人間のセンサーの中で、情報量が最も多いのが視覚でしょう。目から入ってくる情報によって、私たちはいま庭にいるとか、リビングルームにいるとか、オフィスにいることを簡単に理解できます。 この視覚を、別の映像にすり替えたら、人間は別の場所にいると錯覚できるのではないかと考えたのが、VR=仮想現実の原点です。

プラネタリウムなどは、仮想現実の一つの例であると云えます。巨大なドームの中に星の光をいろいろに映し出して、様々な季節や場所の星空を、観客に体験させることができました。プラネタリウムが巨大な施設になるのは、観客が本当の夜空を見上げていると錯覚させるために、観客が頭や眼を動かしていろいろな方向を見たときに実際の夜空との違和感が出ないようにするための対策です。周りが暗く、目線を動かしても現実に引き戻されないことも、プラネタリウムをVRとして成功させた要因でしょう。



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人間の視界は、視線方向の約60度の範囲内が無理なく見えていると言われています。それは逆に言えば、この視界を全て別の映像で覆い尽くせば、仮想現実を体験できることを意味しています。

この視界を全て星で埋め尽くすために、プラネタリウムは大きな施設で対応することになったのでしょう。



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映画館の大スクリーンも同じ効果があります。一般的な幅10メートル程度のスクリーンの場合、スクリーンから8.5メートル離れたあたりから観れば、ちょうど有効な視界の範囲と重なります。


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高解像度の液晶も十分に顔に近づければ視界のすべてを覆い尽くすことができると考えて作られたのがVRゴーグルです。
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モニタが近すぎますので映像は左右の眼の為に二分割され、焦点も合いませんので間に凸レンズ(虫眼鏡のレンズ)がついています。

VRゴーグルは、頭を動かすと、映像もそれに合わせて動きます。 首をぐるりと動かして周りを見渡す動作をすると、それに合わせてゴーグルの映像が動き、まるで映像の中に実際に立っているように感じられます。 この感覚は、プラネタリウムにも映画館にも実現できなかったものです。VRゴーグルが初めて、人間の視覚を完全に挿げ替えて、真の仮想現実を獲得したのです。

VRゴーグルには、モニタを内蔵しているものと、スマートフォンをモニタ代わりに使うものがあります。 20代では90%以上と言われているスマートフォンの普及率を背景に、スマートフォンタイプのVRゴーグルがたくさん売られています。


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VRゴーグルは、一つ持っていると、それを使って様々なVR映像を見ることができます。 スマートフォンをお持ちの方は、お手元に一ついかがでしょうか。 07ストアでもスマートフォン用段ボール製VRゴーグルを取り扱っております。