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ワールドカップサッカーの中継では、世界の強豪チームの素晴らしいプレーヤーたちの、流れるような連携プレーを見られます。個人技に優れたチーム、組織力に優れたチーム、それぞれが独自の個性や方法論で試合に臨んでいることがわかります。


チームはいろいろですが、目的は全て同じ。ゴールを決めることです。企業で言えば、契約書に判子をもらう、といったところでしょう。スポーツとビジネスのこのような比喩はよく聞かれますが、その意味合いが、IT技術の進んだ今、変わりつつあります。

サッカーでは個々のプレーヤーにはそれぞれ役割分担があります。ゴールを守るキーパー、相手の攻撃を防御するディフェンダー、中盤で攻守に走るミッドフィールダー、攻撃専門のフォワードなどです。企業が、経営、設計、工事、営業などに分かれているのと同じことです。どちらの世界でも、役割を正しくこなす個人技と、仲間との連携が求められます。

サッカーのボールは企業内を飛び交う情報と同じです。お施主様の要望を図面や見積書にして、設計から前線の営業へ送り出します。放たれたシュート(図面と見積書)はゴール前でディフェンスする旦那さんを突破しても、キーパーの奥様が横っ飛びでキャッチするかもしれません。

「もうちょっとステキにならないかしら・・・」 奥様のゴールキックは味方のディフェンダーまで届き、図面と見積もりの作り直しです。すばやく次の提案に持っていくために、各部署は図面と見積書の修正にかかります。急ぐ必要があります。何故なら、同じゴールを狙うのは、自分たちだけではないからです。

このような「提案・修正プロセス」の「精度・スピードアップ」が競合に勝つためのカギです。これまでの組織経営は、仕事を標準化し、個人のスキルアップを推し進め、報告・連絡・相談で他部署との連携の強化を図ってきました。しかし、現代のIT技術を駆使したグループウェアを使いこなすと、鍛え込まれた組織を上回るスピードと精度で仕事が回りはじめます。

エクステリア造園業界でもグループウェアを使う会社が増えてきました。優秀なグループウェアは、営業現場の情報を瞬時に設計担当、工事担当に伝えます。設計の図面は、書き終わった瞬間に営業担当の手元で見せられるのが現代の最新ITです。味方のゴールキーパーの手の中にあるボールが、次の瞬間にはフォワードの足元にあります。お施主様が感動するスピードです。勝率が上がるに決まっています。