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アップルが教育用として書く・配る・売る・見るの仕組みを一挙に展開しました。 教科書を、書く(メディアブックパブリッシャー)ibook auther 配るiTunes U 売る iBooks そして見るiPad、iPhone、iPod touch。現在50万以上の教育コンテンツにアクセスできるようになりました。このシステムはいずれ出版業界にも広がり グーテンベルグの印刷革命に匹敵するものとなるのではないでしょうか。

iTunes Uは2007年に公開された教育関係のiTunesサービスの1つでした。最近テレビで有名になったハーバード白熱教室のマイケル・サンデル教授の講義などが無料で見ることが出来ます。また教育機関は無料でホスティングが利用できるほか、必要な教材にアクセス制御をかけて関係する学生だけに公開するなどができるようです。主に教育機関を対象にしたサービスとなっています。

今回ibook auther を無償でリリースしました。iTunes Uで提供されるコンテンツはリッチテキストやPodcastなどが中心でしたが、写真や動画、アニメーションが貼りこまれたデジタル教科書を簡単に制作できるようになりました。
ibook autherで制作したソフトは即 iTunes Uにアップすることができます。学生は iPadを手にしてiBooksのアプリでダウンロードし 見ることができます。著名大学等の50万以上のバラエティ豊かな無料の教育コンテンツが利用できるようになりました。

教科書を制作アプリから端末機まで一貫したシステムを構築することで アップル社は巨大なビジネスを掌握することができるようになったといえるのではないでしょうか。米国一国に留まることはないでしょう。
アメリカの12歳未満の子供たちの7割はタブレットをもっているというレポートがあります。教育現場にデジタル教科書が導入され どのような変化が起こるのか大変興味があります。

iTunes Uが登場するまでは、著名大学の教育コンテンツが利用できたのは、その授業に出席していた学生だけでした。iTunes U により、あらゆるコースの教材を指先だけで自由にアクセスして教科を履修できる時代になりました。これは偉大な教育革命と言っても言い過ぎではないでしょう。そして世界中の教室がネットで繋がっていることでさらなる教育改革が起こることでしょう。