Vista
Vistaの一般向けサポートが2012年4月で終了してしまいます。あと半年です。
XPのサポートが2014年4月までありますので、それより後継のVistaが2年も早く終了となります。



 今回、サポート期限を迎えるのは、Windows VistaのHome Basic、Home Premium、Ultimate(※※)です。
 XPは、ユーザーのVistaへの移行が進まず、市場を鑑みて「特別に」一般向けも2014年4月まで延長サポート対象とする、実に12年間もの長い期間を設定しましたが、あくまでも特別対応でした。
 Vistaは普通にライフサイクルを終了することで決定したようです。

 Microsoftの製品サポートはメインストリームサポートと延長サポートの2つがあり、延長サポートが適用されるのはビジネス向けだけです。Vistaでは、BuisinessとEnterpriseだけがビジネス向け対象となります。
 一般向けでは、Home Basic・Home Premium・Ultimateの3つはメインストリームサポートが終了すると共にサポートのすべてが打ち切られることになります。これが2012年4月なのです。



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 サポートが打ち切られると、システムが更新されなくなるだけで、使い続けることは出来ます。

 しかし、セキュリティが脆弱になり、ウィルス被害に会いやすくなってしまいます。サポートが切れても攻撃が止むわけではありません。静かに守り、堅牢に更新されていた砦が放置されてしまうのです。
 過去にWindows2000のサポートが切れたあとに、セキュリティ会社が調査したところ、Windows2000を使い続けたユーザーのウィルス被害が2倍になったという結果もあります。アップデートされないOSを狙い打ちにしたウィルスも作成されました。Vistaのサポートが切れた後もこのような状況が発生することが予想できます。

 対処としては、Windows7アップグレードを購入するか、PCを購入するかというのが主な方法ですが、もう1つ、リスキーですが「Windows8を待つ」という方法もあります。

 Windows8は2012年内に発売されることがMicrosoft CEOからアナウンスされています。
 市場の予想は年末といわれていますが、それまで耐えれば、Windows8を導入することで出費を抑えることが出来ます。

 どのような方法を選択するにしても、目と鼻の先まで近づいてしまったVistaのサポート終了に、何かしらの対策をとる必要があります。
 
※今回のサポート終了は「Vista Home Basic」「Vista Home Premium」「Vista Ultimate」です。

※※Ultimateについては情報が錯綜しています。
  2006年12月に延長サポート対象にすると発表があったのは確かなのに、今見てみると公式ページでは「延長サポート対象外」となっているあたり、「見直し」されてしまったようです。
  各所の記事でもUltimateもHomeと同じく2012年4月にサポートが切れると書いてあります。
  Microsoftに確認していますが、返事がありません・・・。

 2011/10/25追記
 マイクロソフトから返信がありました。内容を要約すると「マイクロソフト プロダクト サポート ライフサイクルに書かれていることが全てです」ということですので、Vista Ultimateは2012年4月にサポートが切れます