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e-Boardをよくお使いのユーザー様、8月の末あたりから、「急にe-Board動作が速くなった!」 とお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。


e-Boardをお使いのユーザー様より、動作が遅いというご意見を頂くことがありました。 ソフトウェアの開発者にとっては、スピードアップの仕事が最も重いものです。既にあるソフトウェアのスピードアップを図る場合、たくさんプログラムを直しても、短縮できる時間は僅かなのが普通です。

ソフトウェアの動作スピードを上げるにはCPU等の演算装置の負荷を下げる必要があります。そのために、プログラムから無駄な処理を省く、よりスピードの速い命令に書き換える、計算結果をメモリに保存して重複計算を避けるなど、様々なアプローチを開発者は試みます。

ソフトウェアのスピードアップは、人間の体で言えば、走るスピードを上げるために脂肪を落とす努力に似ています。しかし(おそらく多くの方がご存知の通り)、初めは簡単に落ちた脂肪もだんだん落ちにくくなるように、開発を重ねるほどに、プログラムのスピードアップもだんだん難しくなってきます。

e-Boardもそれなりに歴史のあるソフトウェアですので、最近では1日中プログラムの修正をしても、0.1秒しかスピードが改善しないような状態でした。ところが先日、偶然発見したプログラムの処理を直して、一挙にCPUの負荷を下げることに成功しました。 朝起きたら、なぜか体重が15kg減っていてベスト体形に生まれ変わった気分です。


CPU(月)
負荷(月)
上のグラフは、オーセブンの社内で使用しているe-Boardのサーバーの負荷を示したグラフです。横軸の1メモリが1日で、Week 34のあたりで負荷が下がっていることが分かります。

この改善に関係したプログラムは、たったの17行でした。発見するのに何年もかかってしまいましたが、見つけてしまえば直すのは5分でした。たった17行で、e-Board全体が快適になりました。 神様から贈り物をもらったような嬉しい出来事でした。