ClipboardImage
将棋好きのおじいちゃんは、近所の将棋仲間と縁台で盤を挟む毎日。なんていう風景は、見なくなりましたね。しかし、将棋好きの方もご安心あれ。今、将棋指しの多くはネットに集まっています。


将棋は相手がいないとできません。近所にいなければ、町の将棋道場へ行くしか方法はありませんでした。ですから、田舎暮らしの将棋指しは、常に対戦相手を失う危機と隣り合わせだったわけです。しかし、インターネットとスマホの普及で、事態は一変しました。

スマホ用のネット将棋アプリは、いくつもあります。昨今では、「将棋ウォーズ」が最もよく使われているようです。将棋ウォーズでは、常時数千人のユーザーがネットを通じて対局しています。対局しているのは基本的に人対人です。スマートフォンに映し出された将棋盤で駒を動かすと、今度は自動的に相手の駒が動きます。世界のどこかで、誰かが自分と対局しています。

アプリを起ち上げて対局を申し込むと、サーバーが自動的に棋力の近い対局者を引き合わせます。過去の対戦成績から、自分の棋力はサーバーに保存されています。ですから、突然強い相手にぶつけられてひどい目に合うこともなく、相手が弱すぎてつまらないこともありません。大体は、実力の拮抗した面白い将棋になります。

ネットを通じて人と人が対話するシステムは、人とのかかわり方はもちろんのこと、商売の方法を変える力があります。オーセブンが20年以上続けているネットを使った操作サポート「サリバン先生」は、遠隔地のお客様を助ける画期的なシステムで、「サポートのオーセブン」の立役者と云えます。

人の間にネットが入ることで、物事が劇的に変化します。極めて便利に、低コストに変わるのです。近い将来は、対面の営業活動すらネットを通じたものになっていくでしょう。 ネット将棋の広がりを見てみると、社会とシステムにその素地ができていると分かります。