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皆さんの多くはご覧になったことがないかもしれませんが、ディズニーのCGアニメ映画で、レーシングカーが主人公という、ちょっと変わった設定の人気作があります。


長い間レース界のトップで活躍した主人公のレーシングカーが、最新の若いレーシングカーの台頭に苦戦を強いられるというお話です。若いレーシングカーはITを駆使したトレーニングをしていて、ローテクのベテランレーシングカーがそれに立ち向かうというストーリーです。

ITの進出によってそれぞれの社会からはじき出されようとしている(あるいはそう感じている)人たちに対して、この映画は「がんばれ」と訴えかけてくれます。CGアニメの主人公も、自分の年齢と向き合って衰えを感じながらも、若いレーシングカーに勝利するため、自分らしいやり方で奮闘します。

現実の世界でも、ITの登場によってあらゆる業界で勢力図が書き換えられようとしています。流通のアマゾンや、自動車のテスラなどの大きなビジネスについてもそうですが、将棋の世界でもコンピュータ将棋を研究する若い棋士達がベテランのトップ棋士達を追い詰めています。

この映画でも登場しますが、ITの道具はいつも非常に冷静でそっけない感じに表現されます。ITに鍛え上げられたライバルのレーシングカーも冷たい感じに仕上がっていて、それが広がってゆく様子をマイナスの印象で描いています。

オーセブンがCADソフトを作るときに「簡単」を重視するのは、ITの広がりによってそれまで活躍していた業界人が不当にはじき出されるのを防ぐ意味があります。小説や映画などで描かれるITとは違う、あたたかいITをオーセブンは目指しています。

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ご紹介したアニメ映画は「カーズ クロスロード」という作品です。