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【デザイン】 設計室便り
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葉山からのお便り 野菜作りはじめました
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こんにちは。
お店にも夏野菜が出回る時期になりました。
ここ数年、野菜作りがブームとなっていますが、私も神奈川県の三浦半島に移住して1年たち、とうとう野菜の自家栽培を始めてみました。




三浦半島の真ん中あたり、葉山町の山あいです。
葉山というと、海のイメージが強いようですが
ここは海からは一つ山を越え、のどかな里山の景色が広がっています。
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この辺りではちょっと有名な棚田です。

三浦半島では山がちな地形のためか稲作をする農家は少ないそうですが、この棚田は、町民有志の人たちが山里の美しい景観を残すために農家の方々から農作業を学びながら続けている援農活動の一つだそうです。
田植えの時期には、地元の小学生たちが田植え体験にやってきます。


ここに移り住んだときに、自宅の裏が休耕田、いわゆるずっと放置されてきた耕作放棄地で、市街化調整区域のため家も建つことはなく、もう田んぼを作ることもないようでずっと荒れ地のままであることを知りました。

夏になると人の背丈ほどもある葦で一面覆われていて、マムシやヤマカガシなどのヘビが出没することも・・・。せっかく余ってる土地なので、もったいないと思いほんの一部ですが30坪ほど持ち主の農家の方から借りることにしました。

しかし、簡単に借りると言っても一面葦で覆われた土地。近隣の人に聞くとみんなに口をそろえて「大変よ」と言われました。本当にやるなら少しずつ楽しんでやっていくといいわね、とのこと。

そして、6月はじめ、ここの持ち主の方が草刈り機で葦をきれいに刈ってくださり、小型の耕運機を貸してくれたのでいよいよ耕しはじめました。


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  地中に縦横無尽に張っている葦の根を切っていきます。

  土を起こすたびに、ミミズやいろいろな虫が大量に出てきます。
  
  ミミズの激しい動きにびっくり!

  


そしてここに土の酸性を中和するために石灰を撒き、少しずつ堆肥や腐葉土を入れて土を作っていきます。堆肥は近くの牧場や町営の公園から買ったりもらったりしてきます。まだまだこれから何回も耕して、堆肥を入れてふかふかの土をめざします!




余談なのですが、それから1週間ほどした頃です。
まだまだ土が野菜を植えられる状態ではないので、秋まきくらいから始められたらと思っていたのですが、近くで同じように畑を借りて野菜作りをしているおじさんたちが新米の私たちの様子を見て心配半分、気になるらしく、次々と余った苗を持ってきてくれました。
まだ植えられるような畑になってないと言ったところ、「せっかく耕したのに、何もないと楽しみがないでしょ。なんでも経験だよ。植えてみなさい。」とトウモロコシやトマト、ゴーヤー、大豆、モロヘイヤなどの苗をくれました。

まだこの土地に住み始めて間もないので、そうやって気にかけてやりとりをしてくれるというのは、やはりうれしいものです。先日気づいたら、大きくなり始めたトマトに支柱を立ててくれていました。頼もしい野菜作りの先輩たちです。




遅ればせながら、私の夏野菜たちです。
いまのところスクスク育っています。
ちゃんと実ってくれるでしょうか。


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