石庭で有名な 竜安寺です。池をめぐる回遊式の庭園ですが あまりにも石庭が有名になって 何時行っても 人・人・人です。
美しい庭に共通して言えることは   (震棉瑤旅がりがある。 ◆〆遒蠅垢ない。
この石庭には ふたつとも当てはまります。しかしそれを際立たせているのは L字型に配置されている 油土塀ではないでしょうか。 庭からみると その高さが低めに抑えられていることです。そのため実際の25m×10m(75坪)よりも広く感じさせています。


  外から見ると 油土塀の断面の形状が塀の袖壁との取り合い部分に見えます。結構な厚みがあります。これは上にある石庭と外の敷地の段差を 受け止める土留めの役割をしているからです。外からは 普通の塀の高さでも 庭から見た時は低めに抑えられています。

こけら葺きの屋根と油粘土の壁のプロポーションが庭を見ている人に錯覚を起こさせています。白砂を眺めていると 何か広大な雲海を眺めているような錯覚を起こしやすくする効果を与えていると思います。




石庭を美しく感じさせているのは 油土塀の上に葺いてあるこけら葺きの屋根です。(桧皮葺の時代もあったようです)。この屋根のラインがまっすぐに作ってあります。こけら葺きの屋根のほうが シャープです。

こけら葺きのトップに熨斗瓦(のしがわら)が置かれています。この瓦の下端に赤っぽく見せているアイラインのようなライン(瓦を受ける木材)が をさらに水平線を強調しています。のし瓦のライン その下の赤の木 そしてこけらの鼻先の水平ラインが空間に緊張と秩序を与えていていると思います。

このラインを遮っているのは しだれ桜だけです。この庭には緑がほんの少しですが 実はこの油土塀の外にある樹木がポイントになっていると思います。かなり大きめな樹木と小さい樹木を 配置しています。多様な樹木で一つのイメージを持つ借景にならないよう 気を使っているのでしょう。



石組のスナップです。




回遊式のポイント 池 鏡容池(きょうようち)を観てみよう。
石庭は多くの観光客が訪れる。その観光収入で メンテナンスもしっかりできているようです。しかし この池こそ 庭としてのポイントです。ぜひ メンテナンスをしっかりして 欲しいと思いました。


昔から 多くの人によって受け継がれてきた 文化遺産です。
石庭はきれいにメンテナンスされていて気持ちが良かった。しかし 庭全体 特に 池と その借景になる樹木など もっと 手を入れてほしいと感じました。